父親の自覚が芽生える!? 「立ち会い出産」の魅力
2018/03/05
最近では、産院側から推奨されることもある「立ち会い出産」。我が子の誕生の瞬間を夫婦共に迎えることに対しては未だ賛否両論の声があがるが、実際に経験したパパ・ママはどう感じているのだろうか。アンケート結果から見えた「立ち会い出産」の魅力とは?
「立ち会い出産」が
増加傾向に!
妊娠中の夫婦が心待ちにしているであろう、我が子の誕生。
最近では、分娩の際に夫が付き添う「立会い出産」を希望する夫婦が増えているが、実際にどのくらいの割合が経験しているのか? 立ち会いに際してパパやママはどう感じたのか? など、気になることも多い。
そこで、妊娠・出産・子育て分野のサービス提供を行う株式会社ベビーカレンダーは、出産を経験した夫婦に対し「立ち会い出産」の意識調査を実施。
2,000件を超える回答の中から、「立ち会い出産」に関する実態やメリットが見えてきた。
パパから申し出るケースも!
「立ち会い出産」の魅力とは?
同社が行った意識調査によると、2003年には31%しかいなかった立ち会い出産も、2018年現在では74%と、2倍以上に伸びていたという。
「立ち会い出産をしましたか?」(2003年) 出典:ベビーカレンダー
「立ち会い出産をしましたか?」(2018年) 出典:ベビーカレンダー
パパから立ち会いを希望するケースもあるというが、ママが立ち会い出産を望む理由は「一人だと不安だから」が多数。中には「恥ずかしい」「見られたくない」といった声もあるものの、「夫婦2人の間にできた子供だから、生まれる瞬間も一緒に分かち合いたい」と思うママも、除々に増えてきているようだ。
さらに、立ち会いにあたってパパたちは、産院や自治体で開かれる両親学級への参加や、インターネットでの情報収集など、「予習」を行なった割合が半数以上であることも判明。パパが出産や育児に積極的に関わろうとする姿勢が表れる結果となった。
また、アンケートでは立ち会い出産に対する満足度も調査。立ち会い出産に「満足している」「やや満足している」と答えたパパが95%を占め、「感動して涙がでた」「父親としての実感が沸いた」と、貴重な体験に対する前向きな意見が見受けられた。
「出産に立ち会ったパパの満足度は?」 出典:ベビーカレンダー
「立ち会い出産」が増えた背景としては、働き方改革により、パパの有給が取得しやすくなったこと、また、受け入れる産院側も分娩室を広く設け、立ち会いやすいように配慮しているといった傾向が見られる。
立ち会いに関して居場所に迷ったり、何をしたら良いかわからないといった不安を感じても、助産師に尋ねればアドバイスを聞くことができ、フォロー体制も万全だ。
何よりも、我が子の誕生というかけがえのない瞬間を夫婦共に迎えることで、より一層家族の絆が深まったという感想が多く、それこそが「立ち会い出産」の魅力といえるだろう。
これから出産を控えているパパやママは、この機会に一度「立ち会い出産」についてお互いがどう考えているか、話し合ってみてはいかがだろうか。