反町隆史さんが、娘たちの食事にこだわり続ける理由
2017/02/11
2月11日(土)に公開の映画『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』で、杉下右京(水谷豊さん)の4代目相棒演じる反町隆史さん。プライベートでは2人の娘の父となり、格好良く年齢を重ねている。その華麗な変遷は決して意図した物ではなく、自身の価値観の変化によるようだ。
立ち位置を考えて演じた
チャーミングな〝相棒〞
あの超人気テレビシリーズの劇場版第4作目『相棒-劇場版Ⅳ -首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』が大ヒット公開中。反町さんが演じた冠城亘は、警視庁・特命係長で警部〝杉下右京〞の〝相棒〞。法務省キャリア官僚ながら「現場を見たい」と警視庁に出向した変わり者だ。
「冠城は、頭脳明晰な杉下さんの〝相棒〞です。肩書としては確かにお堅いのですが、それにとらわれず、杉下さんとの対比として〝動の部分〞を意識しました。作品のなかのスパイスというか、三枚目のテイストとか、チャーミングな部分を加えるように心掛けました。
作品のイメージを尊重しつつですが、登場するキャラクターの持つ意外性だとか細やかな遊び心が作品に奥行を与えますからね。杉下さんという〝切れ者〞・〝変わり者〞が絶対的な柱として居らっしゃる。その〝相棒〞である冠城に求められるキャラクターが肩書き通りの真直ぐなキャラでは、観る方は面白くないでしょ?」。
健康な身体で成人させる
それが僕からのプレゼント
劇中では、逃走する容疑者を追い詰めるシーンで、43歳とはとても思えないキレのあるアクションも印象的だった。普段からどのような身体作りをしているのだろうか。
「ランニングや低酸素トレーニングを週に3〜4日、1日に2時間は必ずやっています。それから早寝早起き。でもね、今の僕の身体は10年前の僕が頑張った成果です。だから今の努力は、10年後の自分に返ってくるものだと考えています」。
健康へのこだわりは、2人の娘にも注がれている。
「娘たちが20歳になったとき、丈夫な身体でいられるように親として出来ることが、僕からの最大のプレゼントだと考えています。だから子供の日頃の食事には気をつけていますよ。
全てという訳には行きませんが、食材の産地や育て方・履歴を調べて、有機野菜とか、安全で身体に良さそうな食材を選ぶとか、栄養のバランスなど、基本的な事柄を大切にしています」。
意外にも〝健康オタク〞という一面。肉食でワイルドなイメージの反町さんとは真逆のように感じられるが、この考えに至ったきっかけが2つあるという。
「2年前にNHKで『限界集落株式会社』という主演のドラマがあったんですが、そのときの役作りで田舎の農家さんに話を聞いたんです。たとえば、本当は虫に食べられているくらいの野菜のほうが〝健康〞なはずなのに、〝見た目が悪いと売れない〞という理由でスーパーには並ばない。そういった事実を知って、自分が気をつけてあげないと、と思ったんです。
それともう1つ、僕の祖母が96歳で、今でも本当に元気で驚くほど良く食べるんですよ! それを見て、やっぱり人にとって〝食べる〞ことって大切だなと。身体も心も、弱っているときは食べないと元気が出ないでしょ。娘たちにも、祖母のように健やかで朗らかに、そして幸せになってほしいと、心から願っています」。