サークル活動で情報交換と父親スキルのアップを目指す!
2013/10/28
育児に熱心な父親の「アクティブ」な側面として、最近顕著に増えているのが “サークル的活動”。職業、年齢の垣根を超えて、パパトモ同士が集まり、飲み、語らう……貴重な育児に関する“父親流の”情報交換会ともいえる。まず、サッカー選手として有名な鈴木啓太氏が発起人でもあるユニークな集まりに潜入、その真意を聞いてみた。
スーパーダディ協会(SUPER DADDY Assosiation)
育児に熱心な父親の「アクティブ」な側面として、最近顕著に増えているのが “サークル的活動”。
職業、年齢の垣根を超えて、パパトモ同士が集まり、飲み、語らう……貴重な育児に関する“父親流の”情報交換会ともいえる。
まず、サッカー選手として有名な鈴木啓太氏が発起人でもあるユニークな集まりに潜入、その真意を聞いてみた。
フィールドでは守備や攻撃の要となり、家庭では4歳の娘の成長を強力にバックアップする鈴木啓太さん。仕事も子育てもハイレベルにこなす鈴木さんには、同じ志を持った仲間がいる。様々な業界で活躍する父親たちと共に立ちあげたサークル、その名も「SUPER DADDY Association(スーパーダディ協会)」(以下SDA)。
この日は麻布のイタリアンレストランに、鈴木さんを始め、主要メンバー8人が集結した。
「イクメンって育児するメンズのことですが、〝スーパーダディ〞は育児だけじゃない。育児をバリバリするのは当たり前で、それに加えて仕事もバリバリこなす。加えて一番の協力者である妻のサポートもする、そうじゃないと〝スーパー〞な父親とは言えません」(鈴木)。
鈴木さんと共に発起人の一人を務める放送局勤務の高橋一晃さんは、特に妻へのケアこそがスーパーダディのテーマだと語る。
「自分や子供だけでなく、妻の人生も考えたい。男は体力があるんだから、少し無理してでも育児に参加して、妻が自分の人生を振り返る時間をなるべく作ってあげるのも大事。家族みんながハッピーになれないと意味がない」(高橋)。
そんなSDA結成のきっかけは飲みの席での子育て相談。新人パパと先輩パパ同士の会話はいつしか大きな渦となり、ひとつのコミュニティが形成されることとなる。
「意外とこういう話ができる仲間って、近くにいないんですよね。だから同じ思いを持つ父親たちが集まって情報交換することができる、ひとつの〝箱〞みたいなものがあったら、凄く有意義なんじゃないかなって思ったんです」(鈴木)。
そんな彼らの何気ない意見の交換は、それぞれの父親ライフを大きく変えることもあると高橋さん。
「みんな家庭に対して真剣だから、人の話を吸収するんです。あるメンバーが家庭の中でこそ〝ありがとう〞〝ごめんなさい〞という言葉が大事だと教えてくれました。それから私も、恥ずかしくても妻や子供に〝ありがとう〞って言うようにしたんです。そうしたら妻からも息子からも、〝ありがとう〞という言葉がたくさん出てきて、それが凄く嬉しかった。当たり前かもしれませんが、言葉でちゃんと伝えると、優しい気持ちになれるんです」(高橋)。
「そのときは、東大に通っている学生さんを招待して、どんな風に育てられたのかというインタビューをさせていただきました。別に学力至上主義ということはないですが、小さい子供を持つ父親たちからすれば、興味があるテーマであることは間違いない」(鈴木)。
子供の髪の毛をカットするヘアカット講座、子供の写真を撮って発表する写真展、父親たちが縁日を開いて妻たちを招待するSDA祭りなど、今後もSDAは様々な企画を発表予定。家族全員をハッピーにする、スーパーダディの様々な情報はSDAのフェイスブックで発信中だ。あなたも〝スーパー〞な父親を目指すなら、一度チェックするべし!■
(この文章は2013年9月発売「FQ JAPAN」vol.28で掲載された内容です。)
TEXT>>ムネカタスミト PHOTO>>須田卓馬
スーパーダディ協会(SUPER DADDY Assosiation)公式Facebook
www.facebook.com/SuperDaddyAssociation
(2013.10.28up)