育休明けのつるのさん初登場! 父親OSがバージョンアップ!
2016/08/10
「ひつじのショーン」にインスパイアを受け
次回のシングルのPVはクレイアニメ監督に!
―― 今回の見どころは?
クレイ・アニメーションは、ご存知のように登場するキャラクターを粘土などで作成して、1コマ(カメラで撮影するワンカット) ずつ撮影する手法のアニメです。「ひつじのショーン」では、1秒に25コマ。150人を超えるスタッフが複数のスタジオで同時並列してシーン撮影をしているそうです。その製作の舞台裏が見られます。鳥肌が立ちましたね。
―― 2005年に起きたアードマン・アニメーションズの倉庫火災で、多くのセットや小道具などが焼失してしまいましたが、貴重な品々が今回公開されていますね。
僕にとっても嬉しい限りです。ところで丸1日かけて、どれくらい作れるかご存知ですか? 丸1日で6分。たった6分ですよ! 思わず子供たちに「おまえたち、これからひつじのショーンは正座して見よ!」と言っちゃいました。
―― ブログでつるのさんが嘆いた「作るの二時間食べるの一瞬」に通じるものがありますね。
まさに(笑)! 家事って、だれも誉めてくれないし、お給料をもらえるわけでもないし、だれも評価してくれません。作る側の舞台裏の苦労って、なかなかわからない。
うちの子たちは「ひつじのショーン」の大ファンですが、ただ「楽しい」とか「おもしろい」だけじゃなく、どうやってそのシーンが作られているのか、本展でその舞台裏を見て知ってほしいですね。知ること・理解することは非常に重要です。今は子供たちはみんな、冒険キャンプに出かけちゃっていますけど、戻ったら一緒に来たいと思っています。
―― いつか自分でデザインしたキャラクターでクレイ・アニメーションに挑戦してみた いと、密かな夢を抱かれていたそうですね。
実は、ちょうど次回作のPV(プロモーションビデオ)で僕が監督して、クレイ・アニメーションをやろうと決まったばかりだったんです。タイムリーに「ひつじのショーン展」を見られて、大きなインスパイアを受けました。
つるの剛士(つるの・たけし)
1975年、福岡県。2男3女の5人の父。“羞恥心”を2008年に結成。3枚のシングルの売上げ合計は135万枚を突破し、日本レコード大賞特別賞を受賞。11年、アニメ「ポケットモンスター ベストウィッシュ」のエンディング曲「ポケモン言えるかな? BW」などを収録した親子向けコンセプトミニアルバム「ちゅるのうた」をリリース。16年3月2日、「喝采」「つぐない」など昭和の女性シンガーの名曲をカバーしたアルバム「つるのうた3.5」をリリース。
>> つるの剛士オフィャルブログ
※イベントは終了しています。
アードマン・アニメーションズ設立40周年記念「ひつじのショーン展」
銀座松屋で8月22日まで開催中!
アカデミー賞も獲得したイギリスのクレイアニメ制作スタジオ「アードマン・アニメーションズ」設立40周年記念。NHK Eテレで放送中の子供たちにも大人気の「ひつじのショーン」ほか、「ウォレスとグルミット」シリーズや『チキンラン』『おすすめ生活』、巨大なセットやパペット、映像、ニック・パーク監督による『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』のためのカラースケッチなど、ほとんどが日本初公開となる約250点が大集結!
会期:8月3日(水)~8月22日(月)
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア
開場時間:10:00~20:00(最終日17:00閉場。入場は閉場の30分前まで)
主催:ひつじのショーン展実行委員会
入場料(当日券):一般¥1,000、高大生¥700、中学生¥500、小学生¥300
公式サイト:アードマン・アニメーションズ 設立40周年記念 ひつじのショーン展 | 松屋銀座
©Aardman2016
Text » MIKAKO HIROSE