セックスレスを解決する オキシトシン・リッチ理論
2016/07/21
ふりだしに戻る覚悟も必要
スキンシップは、とればとるほどとりたくなり、とらなければとらないほどにとりたくなくなるものだということができます。ということは、スキンシップゼロの期間が続き、オキシトシン・プアな夫婦になってしまうと、お互いにますますスキンシップをとろうとは思わなくなります。
セックスレスの期間が長引き、「今さらどうやって関係をつくり直せばいいんだろう」「恥ずかしくって今さらセックスに誘うなんて無理」という状態にまで行ってしまった夫婦も多いでしょう。
一度そうなってしまったら、いきなり無理してセックスをしてもただのストレス。そんな場合は、小さなスキンシップから積み重ねていき、徐々にオキシトシン分泌を復活させましょう。
ずっと肉体関係をもっていなかった異性から、突然「しよう」と言われたら、言われたほうもびっくりです。長い間セックスレスになっていたのなら、それこそ本当に知り合ったばかりの異性同士のように、少しずつ距離を縮めていくしかありません。
最初のデートでいきなりセックスに誘う人は少ないでしょう。最初はゆっくり話をして、手をつなぎ、少しずつスキンシップを増やしていき、ドキドキしながら初めてのキスをして、そのあとにようやくセックスという段階にたどり着くはずです。それと同様に、時間をかけて2人の距離を縮めていきましょう。
すごろくでいうところの「ふりだしに戻る」です。面倒くさいと思わずに、「また一から、ドキドキワクワクを楽しんじゃうぞ」くらいの前向きな気持ちでいきましょう。
おおたとしまさ(TOSHIMASA OTA)
株式会社リクルートを経て独立。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う傍ら、新聞・雑誌へのコメント掲載、ラジオ出演も多数。
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