魔裟斗「体操教室より外で遊ばせる大切さ」
2016/05/10
生まれながらにして最強な漢・魔裟斗が語る“真の強さ”とは?
世界的に大ヒットを記録したディズニーの名作映画「ライオン・キング」のDNAを受け継ぐ最新TVアニメーション・シリーズ「ライオン・ガード」の日本初放送を記念してイベントが開かれた。格闘家として世界の頂点に立ち、現在では2児の父でもある魔裟斗さんをゲストに招き、春休み中の子供たちと共に“自然界のバランス”を学ぶPRイベントが都内で開催された。
イベント冒頭では、小さな男の子から魔裟斗さんへ、「魔裟斗さんは子供の頃から強かったんですか?」という質問があり、それに対し魔裟斗さんは、「生まれた時に4700グラムもあったから、人よりも大きくて、強かったね(笑)。強いと自分に自信が出て、人に優しくなれるんだよ。」と答えた。
今回はFQ編集部より、現在2児の父でもある魔裟斗さんに、親としての“本当の強さ”についてお話を伺った。
―― 格闘家としての「強さ」と、パパとしての「強さ」はどう違いますか?
格闘家として必要なのは、体力的・技術的に相手を打ち負かすための「強さ」でしたが、親になってから、「耐えることの強さ」というメンタル部分が強化されました。
―― “耐えることの強さ”とは?
たとえば、公園に来ている親同士で「どんな言葉を交わすとコミュケーションを深められるか」。子供が転んだときに手助けしてあげたいけど「立つまで待つ」、危ないと思っていても「ギリギリまで手出しはしない」、子供同士の「ケンカはすぐに止めに入らない」で、どのタイミングで大人が介入するのがベストか。公園にいる見知らぬ人に対して「どこまで信頼できるかの見極め」、など。親として「我慢すること」がどんどん強化されていっています。
―― 「格闘」より子育てのほうが、ハードなんですね。そんな魔裟斗さんの、1歳と3歳の娘さんは、ものすごく“やんちゃ”だそうですね。
そうなんです。まるで恐れを知りません。ケガのないように「守る」のが、むちゃくちゃ大変なんですよ。「攻め」より「守り」のほうが難しいのかもしれませんね。下の子なんて、スベリ台の上とか、2メートルくらいの高さから平気でジャンプしてきますから。
―― 2メートルの高さからジャンプですか!?
もちろん、下に僕がいるからです。だから、「絶対に、受け止めなきゃいけない!」(笑)。
僕が受け止めるのを信じて、父の胸に飛び込んできます。子供が100%の信頼を寄せている証ですから嬉しいですね。でも、内心、ヒヤヒヤですけど。
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