自然が子供を成長させる。 親は“連れ出す”だけ
2016/04/11
フロリダからハワイに移り住んで、海を柱に生活が回るジョセフ一家。ハワイの美しい海とその気候の中、自然と常に向き合っているルークさんが、子供と一緒にサーフィンを楽しむ狙いとは?
海の強さと
自然の怖さを学ばせる
「自分の子供にも、海の素晴しさと自分ではどうすることもできない怖さがあることを学んでほしい」という考えから、時間が許せば海でサーフィンや釣り、カヤック、クルーズなどを一緒にして時間を過ごすことをモットーにしてきた。
それは自分の親が小さい頃、父と2人で海に行っては、海の素晴らしさを学ぶと同時に、自然の怖さというものも同時に学ばせてくれたからだ。ここで学んだ経験はその後のルークさんの人生にも大きな影響をもたらした。だからこそ自分の子供にも同じように海を柱に人生のいろいろなことを学んでもらいたいと考えたという。
カイノアという言葉自体「カイ=海」を表すなど、ハワイカイという住宅地に住むジョセフ一家にとって海とは切ってもきれない関係にある。実際ハワイカイは湾に囲まれていて、クルーザーを使って近くのショッピングセンターに買い出しに行くこともある。また彼らの住む場所から車で5分ほど走ると湾につながり、そのまま太平洋とつながる。
自身の趣味がサーフィンであったことから、カイノア君が3歳くらいから、波のよい日には一緒にサーフィンに連れて行った。今ではサーフィンボードに1人で立って波乗りもする。サーフィンと合わせてもうひとつの趣味である釣りにもよく連れていく。自分たちの住むタウンハウスの横には船着場があり、1ヶ月に数回はオアフ島の隣にあるモロカイ島近くまでクルーザーを走らせたり、ハワイカイ周辺の海まで海釣りをしている。
「海の中にいると出くわすクジラやドルフィン、エイなど様々な生き物に出会う。これらすべては神が作ったものであり、またカニや多くの魚はストアで買うものではなく、この海の中で生きているものだということも学んでもらいたい。それと併せ、釣りやサーフィンは精神をリラックスさせ、自然との絆を深めるためにとてもよい方法だ」(ルークさん)。