連載第10回 父の日は「パパになったことを喜ぶ日」
2015/06/09
連載『FJ代表・安藤哲也の男の育児“ファザーリング”最前線』第10回 もうすぐ父の日。そわそわしているパパもいるのではないだろうか?
もうすぐ父の日。そわそわしているパパもいるのではないだろうか?
1909年のアメリカ・ワシントン州に、母の亡き後、父親に男手1つで育てられた女性がいた。その女性は「母の日のように父に感謝する日もあるべきだ」と考えて、自らが通う教会の牧師に頼み、父の生まれた6月に「父の日」を祝う礼拝をしてもらったそうだ。それが1909年6月19日、第3日曜日。また、女性が父親の墓前に白いバラを供えたことから、「母の日」のカーネーションに対して、「父の日」には白いバラを送るようになったという。
しかし現代では、父の日のギフトは様相が変化して、ネットショッピングの「父の日」特集をチェックしてみると、お酒、うなぎ、カニなどの食べ物や、甘いも好きなパパには「父の日スイーツ」、ファッション関連ではネクタイ、Yシャツ、ポロシャツ、時計、バッグ、甚平などが紹介されている。
毎年「夫に何をプレゼントしようか? 」と、迷っているママも多いと思うが、悩んだ末に「とりあえずネクタイ」は避けてほしいところだ。それでは、パパ的には「もっと働け~」と言われているような感じになるので……。贈るのであれば、パパが趣味にしているものや、家で楽しめるものがいいのではないだろうか? まあ、僕だったら、服やお酒は自分で買ってしまうので、CDギフト券、ギターのピック100枚とかをもらえると嬉しいかもしれない。また、あらかじめリクエストしてみるというのもいいだろう、そもそも父の日は、「プレゼントをあげること」が目的なのではなく、それを通した「コミュニケーション」が大事なのだと思う。ちなみにFathering Japanでは、「父の日はネクタイではなく、エプロンを贈ろう! 」というキャンペーンを過去にやったことがある。