我が子に贈る「最愛シート」を見極めよ!【データ編】
2014/09/19
ドライブシーンの必須アイテムであるチャイルドシート、は愛する子供を万が一の事故から守ってくれる〝安全装置〞である。改めてチャイルドシートの大切さを確認しよう。
6歳未満全体で6割を切る低い使用率。※改めてチャイルドシートの大切さを確認しよう!
※2012年のデータです。
※チャイルドシートは6歳以上でも身長140cm未満であれば装着する必要があります
あらためて知ってもらいたい使用率の低さとミスユース
2000年の道路交通法改正に伴うチャイルドシートの使用義務化が施行されて14年。育児シーンのマストアイテムとして、読者のほとんどの方は、お気に入りのチャイルドシートを用意したことだろう。いまさら言うまでもないことではあるが、チャイルドシートは愛する子供を万が一の事故から守ってくれる”安全装置”である。
しかしながら、本当に全てのファミリーがチャイルドシートをしっかり使用しているのだろうか? 警察庁とJAFは合同調査によって、6歳未満のチャイルドシート使用率が全体の6割にも達していないという結果を公表している(図1)。1歳未満の乳児の場合は約8割の着用率であるものの、年齢が上がるにつれ、その着用率が低下しているという。5歳になると、着用率は実に3割台。つまりこれは、子供の年齢が上がるにつれ、チャイルドシートに我が子を乗せるパパママが着実に減っているともいえる。我が子の安全を第一に考えるならば、”6歳まではチャイルドシート!”という意識をしっかりと持ちたいものだ。
さらに、もうひとつ気になるデータもご紹介。それがチャイルドシートの取り付け時におけるミスユースの調査データだ(図2&3)。およそ半数以上がミスユースを経験しており、正しい取り付け方法を完全にマスターしていないパパママが意外と多い点が浮き彫りとなっている。また乳幼児においては、シートに乗せたときの様々なミスユースがある点も見逃せない(図4)。ハーネスの高さ調節の不具合や、ハーネスの締め付け不適正など、主にハーネスに関するミスユースが多く見受けられるわけだが、子供自身では絶対にわからない、このミスユースこそ、親がしっかりと管理しておくべきだろう。
これからチャイルドシート購入を考えている方、すでに利用している方ともに、この”チャイルドシート使用率の低さ”、および”ミスユースの多さ”の現状を頭に踏まえて、我が子の安全・快適なドライブのためにすべきことを再確認してほしい。
※FQ JAPAN vol.24(2012秋号)より転載
(2014.9.19up)