1ヶ月間の有給育児休職制度導入で
男性社員の育休取得率25%を達成!
2014/09/08
パパ社員はもちろん、ママ社員にも優しい日本の未来をリードする“育児応援企業”をご紹介。企業と社員が一丸となって、仕事と家庭の充実を図る企業をご紹介。
パパ社員はもちろん、ママ社員にも優しい日本の未来をリードする“育児応援企業”をご紹介。企業と社員が一丸となって、仕事と家庭の充実を図る企業をご紹介。男女の区別なく、充実したサポートの最前線から見える各企業のビジョンとは? ピジョン株式会社の庭田さんにお話を伺った。
私たちピジョンは、育児用品メーカーとして、「社員が育児を語れる会社」を目指してきました。そして、従来の無給の育児休職制度に加え、2006年に「ひとつきいっしょ」という育児休職制度を導入しました。
これは、1歳6ヶ月までの子供がいる正社員が、1ヶ月間、有給で育児休職を取得できる制度です。もちろん、男性社員も取得できます。育児への積極的な参加が社風となるよう全社で取り組みたいとの思いから、制度の名称は社員公募により決定しました。現在、男性社員の出産立会休暇や出産応援休暇の取得率はほぼ100%に達し、育児休職取得率も25%に上っています。これは、国内企業の平均に比べると高い数字ですが、ピジョンでは今後、育休取得率を8〜9割にまで上げていきたいと考えています。
もう1つ取り組んでいるのが、「女性が活躍できる会社、ナンバーワンを目指す」ということです。現在、管理職の女性比率は約12%です。製造業のなかでは高い方ですが、今後はさらに増やしていきたいと考えています。具体的には、昨年4月に就任した当社代表・山下のもと、「女性社員のキャリアがライフイベントにより断絶しないよう、会社を上げてサポートする」という方針を立て、特に出産後の復職支援に力を入れています。子供が1歳になるまでに復職した社員には毎月3万円を支給する、という早期復職支援制度を設けたところ、本人の希望により産後3ヶ月ほどで復職する社員も出てきました。さらに、若手女性社員の育成やキャリアに対する意識改革にも今後さらに注力していきます。彼女たちには、10年後、20年後のピジョンを、男性社員といっしょにリードしてほしいと考えています。
当社では、男女問わず社員の育児支援面における制度はかなり充実していると自負しています。あとは、女性社員の意識次第です。社員のダイバーシティーを重視し、子育て中の社員も女性社員も、のびのびと、そして長く活躍できる環境を整え、「ピジョンではたらくこと」に自信と誇りを持てるような会社づくりを目指していきたいと思います。
男性
出産立会休暇、出産応援休暇
共通
ひとつきいっしょ、おおきくなるまでいっしょ(育児休職)、いちねんせいまでいっしょ(時短勤務)、学校行事参加休暇、子の看護休暇、出産祝い金+育児支援特別加算金、ベビーシッター費用割引サービス、出産祝い品
女性
妊娠中の時差出勤・通院休暇、産前産後休暇、育児時間、早期復職支援制度、待機児童保育費用援助制度
>>>PROFILE
人事総務本部 人事総務部 人事グループ マネージャー
庭田 平さん
1992年入社。入社以来営業職として大阪を中心に勤務。2008年より現職。大学生の長男を頭に4男の父。休日は夫婦で息子たちが所属する大学・高校・中学・学童それぞれの野球チームの応援に飛び回るなど、球児を熱心に見守る一面も。
ピジョン株式会社
創業/1957年8月
所在地/東京都中央区日本橋久松町4番4号
資本金/51億9,959万円
事業内容/育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品等の製造、販売および輸出入、ならびに保育事業
従業員数/968人(グループ合計:3,458人)※2014年1月時点
www.pigeon.co.jp
Text >> FUKA SASAHARA
※FQ JAPAN vol.31(2014年夏号)より転載
(2014.9.8up)