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開発者に聞いた!「アラウ.ベビー 」が肌へのやさしさと洗浄力の両立にこだわる理由とは

創業から70 年以上、衛生・環境・健康に貢献してきたサラヤ。同社が手掛けるベビーブランド「アラウ.ベビー」に込められた思いとこだわりを、開発に携わる岩井麻衣子さんにインタビュー。聞き手はFQ JAPAN編集長の林憂平です。

PROFILE

サラヤ株式会社 コンシューマー事業本部 ブランド統括部
写真右・岩井麻衣子さん
2014年、サラヤに入社。「ヤシノミ洗剤」をはじめ、さまざまな商品企画に携わる。2021年より「アラウ.ベビー」を担当し、育児の経験を生かした商品開発を行う。2児のママ。

FQ JAPAN 編集長
写真左・林憂平
2016年にアクセスインターナショナルに入社後、広告営業や新規事業の立ち上げなどを経験。現在は、同社の執行役員および『FQ JAPAN』の編集長を務める。1児のパパ。

赤ちゃんの肌を守り続ける
プロの企業哲学


 プロ用から一般家庭用の各種洗浄・消毒剤から食品まで、数々の製品を手掛けているサラヤさんですが、まずは「アラウ.ベビー」が生まれたきっかけについて教えてください。

岩井 1952 年、「薬用せっけん液」を開発し、戦後日本に手洗い習慣を広めたのが、サラヤの始まりです。当時は感染症が社会的な課題として大きく、誰もが平等に感染症を予防する手段と、衛生への意識を広めることが、まさに命を守る活動でもありました。

 衛生のプロフェッショナルとしての歴史があるんですね。

岩井 はい。そして、アトピー性皮膚炎の子どもが増え始めた1990 年代、最もデリケートな存在である赤ちゃんや妊婦さんに、肌トラブルの原因となる化学成分をできるだけ近づけたくないという思いから生まれたのが「アラウ.ベビー」です。

 社会課題の解決がサラヤさんの製品開発の根底にあるんですね。「アラウ.ベビー」といえば、無添加にこだわっているのが特徴的ですが、製品づくりはどのように進めていくのでしょうか?

岩井 まずは「やさしさ」を最優先にして考えます。『アラウ.ベビー泡全身ソープ』でいえば、肌にやさしく、パパ・ママが安心して使えるモノを考えた結果、肌トラブルの恐れのある合成添加物は使わず、肌にやさしい「無添加※1せっけん」にたどり着きました。

「やさしさ」と「洗浄力」の両立
本質的なベビーソープとは


 無添加※1せっけんを使ったベビーソープがなぜ「やさしい」のでしょうか?

岩井 せっけんは、紀元前から使われてきた長い歴史があります。また汚れをしっかり落としながらも、泡切れがよく、水ですすぐと洗浄能力を失い、肌に洗浄成分が残らない洗浄料なんです。

 最近は「保湿しながら洗える」や「目にしみない」タイプのベビーソープを見かけることが増えましたが、こうしたトレンドを取り入れたりはしないのでしょうか?

岩井 消費者のニーズを捉えることは必要ですが、私たちは医薬品などプロ用製品を開発しているメーカーであることから、エビデンスに基づいた製品開発を大切にしています。赤ちゃんは大人の肌と比べて、皮膚は薄く、水分を保つ機能も弱いため、外部からの刺激に敏感です。そのため、汗や皮脂、保湿剤などの汚れが肌に残っていると、それが肌トラブルの原因になることがあります。どんなに保湿成分を使っても、汚れが残ったままでは十分な効果が得られません。ベビーソープは肌を清潔にすることが第一の目的。ここは見失ってはいけない本質的な部分だと思っています。

 「やさしさ」と「洗浄力」にこだわる理由は、非常に合理的な答えだったんですね。では、さまざまな種類のせっけんがある中で「アラウ.ベビー」ならではの特徴を教えてください。

岩井 合成界面活性剤を使用せず、植物性の無添加※1せっけんに、サラヤ独自の「ソホロ」※2という天然の成分を配合していることですね。ソホロとは酵母が発酵によってつくり出す成分で、食品成分としても使われていて、肌にも環境にもやさしいのが特徴です。ソホロが洗浄剤による肌へのダメージを軽減することで、せっけん特有のつっぱり感を軽減してくれます。合成洗剤でもせっけんでもない、進化型せっけんだと思っています。

 2022年のリニューアルでは、新商品も追加されましたね。

岩井 これまであったすべすべタイプ、しっとりタイプに加えて「敏感肌タイプ」を追加しました。赤ちゃんの肌は月齢や季節、環境でコロコロ変わったりするので、香り違いではなく肌の状態に合わせて選べる製品を作ろうとなりました。

「楽育」の発想で育児を支える
親にもやさしいブランドへ


 モノづくりの信念は変わらない中で、変化した面もあるのでしょうか。

岩井 最近では、「楽育」というテーマを掲げて、育児を“楽しく、楽にする”という視点でも取り組んでいます。例えば、「泡全身ソープ」は、片手で押しやすいポンプを採用しています。これは、パパ・ママが使いやすく、毎日のお風呂タイムが楽しめるようにという思いが込められています。赤ちゃんへのやさしさはもちろんですが、育てる人たちの、気持ちと体力面の負担も和らげて、前向きで楽しい子育てができることをモノづくりで支えていきたいなと思っています。

 最後に、読者のパパ・ママへメッセージをお願いします。

岩井 私自身もそうでしたが、初めての育児は不安も多く、わからないことばかり。だからこそ確かな情報と、信頼できるモノに頼ってほしいと思います。「アラウ.ベビー」は、20年以上、先輩ママ・パパの声や専門的な知見を基に、安心して使える商品づくりをしています。子育ては決してひとりで抱え込むものではありません。頼れるものにはしっかり頼って、便利なものは上手に使って、少しでも不安を軽くしてほしいです。「アラウ.ベビー」がその安心材料の1つとなれるように、赤ちゃんとその家族の笑顔を支えるブランドであり続けたいと思います。

※1 合成界面活性剤、防腐剤、合成香料、着色料、アルコール、鉱物油
※2 加水分解カンジダボンビコラエキス

意外と知らない?
サラヤの製品たち

日本で初めて薬用石けん液と石けん液容器を開発


1950年代、赤痢の感染症拡大を予防するために、手洗いと同時に、殺菌・消毒ができる薬用石けん液を開発。手洗い習慣を広め、日本の衛生環境の改善のきっかけとなった。

環境負荷の少ない植物系洗剤「ヤシノミ洗剤」シリーズ


1971年、 石油系合成洗剤による環境汚染が社会問題となる中、ヤシの油を原料とした「ヤシノミ洗剤」を発売。手肌と地球にやさしい処方で、幅広い世代から支持されている。

100%植物由来でカロリー・糖類ゼロの甘味料「ラカントS」


1995年、増え続ける糖尿病の予防を目的に、カロリーゼロの自然派甘味料「ラカント」が誕生。砂糖の代わりに置き換えるだけで、糖質やカロリーの取りすぎを抑え、健康を支える。

肌タイプに合わせて選べる
3ラインナップ

アラウ.ベビー 泡全身ソープ すべすべ

“ふつう肌”のときの赤ちゃんにおすすめ。やさしく洗いあげ、すべすべのお肌を目指せる定番アイテム「すべすべタイプ」。
本体 450mL ¥913(税込)

アラウ.ベビー 泡全身ソープ しっとり

乾燥やカサカサが気になるときや秋冬におすすめ。天然の保湿成分をたっぷり配合し、潤いを残した洗い上がりの「しっとりタイプ」。
本体 450mL ¥913(税込)

アラウ.ベビー 泡全身ソープ 敏感肌

肌に関する心配が多い「デリケートな肌」の赤ちゃんにおすすめ。“特にやさしい成分”だけを厳選配合した低刺激処方。
本体 450mL ¥990(税込)

 

 

Save the Children


アラウ.シリーズの売上の一部は、「セーブ・ザ・チルドレン」を通じてアフリカ・ウガンダの子どもたちの衛生改善などに使われている。

問い合わせ

サラヤ


写真/井 ひろみ
文/FQ JAPAN編集部

Sponsored by サラヤ

FQ JAPANVOL.77(2025年冬号)より転載

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雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.77 | ¥550
2025/12/9発売

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