自然のなかで子どもの内面を育む。あばれる君が語る“キャンプと子育て”
2025/06/11

今年5月に開催されたアウトドアイベント「The Coleman Day Camp 2025」に、お笑い芸人あばれる君が出演!イベント終了後のインタビューでは、子育てとキャンプをテーマに、日ごろのエピソードや心がけについて語ってもらった。
こまめに声かけしつつ
子どもと積極的に関わる
▲テントの組み立て競争に真剣に取り組みながらも笑いを振りまいたあばれる君
あばれる君は、何事にも体当たりでチャレンジするお笑い芸人だ。無人島から脱出するというテレビ企画では、火きり弓を使って火おこしをしたりモリで魚をついたりと、孤軍奮闘で“大あばれ”。また、5月に開催されたアウトドアイベント「The Coleman Day Camp 2025」では、丸バツゲームやテントの組み立て競争に全力で挑んだ。
メディアやイベントでは天真爛漫な姿を見せているあばれる君だが、家に帰ると世間一般のパパに戻る。昨年夏に第3子が誕生し、3人の男の子のパパとなったあばれる君。子どもとの日頃のコミュニケーションについて、具体的に語ってくれた。
「家にいる時は、子どもと遊んだり話したりする時間をなるべく持つようにしています。長男は小学生なので、彼が学校に行く前は、その日の時間割を聞いていますね。そのうえで『算数の授業では、この計算ができるようになるといいね』といった感じで、小さな目標を投げかけるようにしています。で、学校から帰ってきたら、『今日は学校で何をしたの?』って聞いて、長男が描いた絵や習字を見せてもらったりしています」。
朝の“声かけ”と、絵や習字のチェックをするのには、こんなわけがある。「親が関心を注ぐと、やっぱり子どもはうれしいと思うんですよね。俺も子どもの頃はそうでしたし。だから子どもには、その日の出来事やハマっている遊びについて、積極的に聞くようにしています」。
また、夫として妻をサポートする姿勢も忘れない。忙しい日々を過ごし、1週間以上のロケもたびたびこなしているため、家事にさける時間は限られている。しかし、できる限りの家事を引き受けている。「俺よりも妻のほうが断然、家事をやってくれているので、俺は“ちょっと辛い家事”を進んでやるようにしています。うちでは、生ごみは専用の処理機に入れて土に還しているんですけど、処理機に排水溝の生ごみを入れる作業ってちょっと嫌じゃないですか。そういうあまりやりたくない家事を進んでやって、妻の負担を減らすようにしています」。
子どもの内面を
大きく育てるのがキャンプ
▲子どもとのじゃんけんでも全力でぶつかるあばれる君は自身の子育てにも全力
あばれる君はキャンプが好きで、これまでに何度も、子どもたちと一緒にキャンプに出かけている。「キャンプ場では、テントを張ったり自然のなかで遊んだりするだけでなく、火おこしや薪割りとか、多少は怪我のリスクがある作業にもチャレンジさせています」。
そうした作業にチャレンジさせる動機として、こんな親心がある。「火おこしをすれば爪が割れるかもしれないし、薪割りをすれば指にトゲが刺さるかもしれない。そういう怪我を回避するにはどうすればいいか、考える機会を与えたいんです。あと、怪我をしてしまった時には、落ち着いて自分で対処できるようにもしてやりたいですね」。あばれる君にとってキャンプとは、子どものたくましさや生き抜く力を育む機会でもあるのだ。
さらにキャンプは、地球環境について考える絶好の機会でもある。キャンプ場では、ゴミは分別して捨てる、川で食器を洗わない、遊んでいる最中に草木を傷つけない、といった自然を守るためのルールがいくつもある。キャンプ場で過ごし、都度、こうしたルールを意識するのは、自然を大切に思う心や環境問題への興味を育むことにもつながる。「気候変動が世界的な問題になっていますし、今、地球は”いっぱいいっぱい”な状態になっているはず。キャンプを通して子どもたちの心に、自然への思いやりが芽生えたら嬉しいですね」と、あばれる君。
あばれる君は「子どもたちには、物事に粘り強く取り組む人になってほしい。高い“壁”にも、果敢にぶつかっていってほしいです」とも語る。キャンプを通して学んだり、全力で仕事にぶつかる父親の姿を見るなかで、きっと子どもたちはたくましく育つはずだ。
The Coleman Day Camp 2025
ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社コールマン事業部は、2013年から都市型のキャンプイベントを継続し、約16万以上の人々にキャンプの楽しみ方を提供している。2025年5月24、25には明治神宮外苑において「子ども大人も全力!そとあそび」をテーマに開催。子どもたちはもちろん、大人も夢中になれる外遊びを通じ、参加者は親子で豊かな時間を過ごした。
文/緒方よしこ