最新作3/14(金)公開! 山里亮太&小野あつこが語る「映画しまじろう」の魅力とは?
2025/03/12

劇場版シリーズ11作目の映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』が3月14日(金)に公開される。ゲスト声優をつとめる山里亮太さん、主題歌を担当する小野あつこさんに、本作の見どころについて直撃インタビュー!
1.「親として子どもに学んでほしいこと全てを、しまじろうが教えてくれる」(山里亮太)
2.「普段から素敵な仲間に支えてもらっているから、しまじろうは強くなれる」(小野あつこ)
3.「やる・やらないの選択で、仲間が家に2人いることで、『やる』を選べることが多くなった」(山里亮太)
4. 映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』情報
「親として子どもに学んでほしいこと全てを
しまじろうが教えてくれる」(山里亮太)
―― 子どもの映画館デビューにもぴったりの本作ですが、見どころを教えてください。
山里亮太さん(以下、山里):しまじろうは、友達としていつも子どもたちのそばにいてくれる存在です。「どうしたらいいの?」と悩んだとき、子どもたち自身で解決する多くの方法を示してくれます。しかも、1ミリも説教くさくなく自然に。「そういう時はごめんって言えばいいのか」とか、「あの時こうすればいいんだね」とか。親として子どもに学んでほしいこと全てが映画に詰まっています。作品中で、しまじろうと仲間たちが大冒険しますが、それを観る子どもたちが一緒に大きな声で応援するシーンがいくつも設定されています。だから、子どもたち自身がハラハラドキドキしながら一緒に冒険する体験を共有できます。うちの娘もこの映画でスクリーンデビューする予定ですが、一生懸命、必死に、大きな声で応援する娘の姿が想像できて、「ああ、こういうときに、仲間に『頑張れ!』と言える子になってほしいな」と感じました。
小野あつこさん(以下、小野):物語は、しまじろうと仲間たちの「初めての挑戦」への不安と期待から始まります。その背中を押してくれるのが、タイトルになっている「ゆうきのうた」です。映画の主題歌は初挑戦でしたが、歌っている私自身、この歌にとても励まされました。子どもたちも、それぞれみんな、歯みがきが苦手とか、トイレトレーニングがうまくいかないとか、日々の生活の中でいろいろな小さな冒険に挑戦していると思います。はじめてのことや難しいことは投げ出したくなってしまうこともありますが、しまじろうと仲間たちのチャレンジする姿を通して、子どもたちもパパ・ママも「一歩踏み出す勇気」をもらえると思います。
山里:あつこおねえさんの歌をこれまでテレビで聴いてきましたが、「歌声で人に勇気を与えることが本当にできるんだ!」っていつも思います。あつこねえさんの歌は、うちの娘の朝食をスムーズにしてくれるだけでなく(笑)、聴く人に元気と勇気をくれるんです。映画でも、しまじろうたちが歌を起点に行動を始めたり、発想の転換をして新しい考え方ができるようになったりなど、歌の力って本当に素晴らしいと感じました。
「普段から素敵な仲間に支えてもらっているから
しまじろうは強くなれる」(小野あつこ)
―― キャラクターに「自分らしさ」をどのように込めましたか?
山里:“ぺぺ”のちょっと抜けている感じを出せたらいいなと。あと、芸人をやっていると、「自分一人で場を持たせる」という状況がよくありますが、その経験をぺぺで活かせたかもしれません。
小野:映画の声優は初挑戦でしたが、全然違うキャラクターとして作品に参加できたらいいなと思いました。むしろ「あつこおねえさんをどう消すか」「どうしたら声がフラミンゴっぽくなるか」について考えました。そのために鳥の骨格などを研究しながら、口腔内での声の響き方をいろいろ試行錯誤しました。
山里:鳥っぽく聞こえる声の研究!! それ、すごいですね。
しまじろうのとなりにいるペンギンが、山里さんが声を担当している“ぺぺ”
―― 今回のしまじろうの活躍を2人はどう感じましたか?
山里:劇団のテントがメチャクチャになったとき、「ぼくたちにできることは何かありませんか?」と、しまじろうが誰よりも最初に声を上げたところです。「誰かのために何かをすること」が彼の選択肢の中の1つにあることが、すごく嬉しい。しかも、しまじろうは自分が動くことで、この人が笑顔になるとか、この人が笑顔になるってことでさらにその先にいる人たちも笑顔になるんだっていう、その想像力の豊かさに「しまじろうは、真のヒーローだ!」と感動しました。
小野:私が好きなのはマグマを乗り越える場面です。自信を失っているマイリーちゃんを、しまじろうがいろんな形で励まして、一緒に決断し、一緒に成長していく象徴的なシーンでした。しまじろうは、自分のためよりも周りの仲間のためにできる。そこに胸を打たれました。また、しまじろうが自分自身を信じられることももちろんカッコいいのですが、きっとそれはしまじろうが普段から素敵な仲間に支えてもらっているから強い子なのではないでしょうか。しまじろうも素敵らしいし、周りの仲間との関係性もすごく素敵です。
「やる・やらないの選択で、仲間が家に2人いることで
『やる』を選べることが多くなった」(山里亮太)
―― 山里さんに質問です。娘さんが、劇中のマイリーちゃんのように、自分に自信を持てなくて悩んでいたら、どんなふうに声をかけますか?
山里:それは、「しまじろうが全部、答えを持っている」という感じですね。もしも一歩を踏み出せなかったとしても、無理して何かをやらせようとも思わないですし、「1回やろうとしたんだね」と、やろうとした選択肢を自分の中で1個用意できたことだけでも、すごいことだと思います。
―― 小野さんに質問です。好きなことを仕事にするために必要なことはどんなことだと思いますか?
小野:小さいときからいろんな好きを見つけることだと思います。私は小さいころから「これが好き」と言えることがたくさんあって、歌は、いろんな「好き」の1つに過ぎません。それは、両親がやりたいことをなんでも応援してくれて、アンテナを広く張らせてくれたおかげだと感謝しています。音楽自体ももちろん大好きですが、それ以上に音楽を通していろんな方と知り合えたからこそ、今もこうして好きな歌の仕事を続けられていると感じています。
――「1人でできないことでも仲間とならできる」というのも今作のテーマの1つでしたね。
山里:仲間とならできることは、自分にもあります。自分にとって初めての課題だったり、自分には無理だと思える難しい仕事が来たりしたときに、昔だったらすぐ「無理」と片付けていたかもしれません。だけど、家族のことを考えたときに、「これって娘が笑うかもしれない?」「お父さんカッコいいと思ってもらえるかも!」と思ったら、やる・やらないを選択するときに「やる」を選べることが多くなりました。絶対に裏切らない仲間が家に2人いるおかげで、選択肢で「やる」ほうを選べることが増えた気がします。仲間ってすごいですよね。
DATA
映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』
2025年3月14日(金)全国公開
しまじろうたちが楽しみにしている「キャプテンハット」のショーが、“ちゃれんじじま”でいよいよ開催!
主役のキャプテンハットを演じる自信がないマイリーとしまじろうは、魔法の「マジカルカバン」に吸い込まれ、カバンの中の世界で冒険することに…。ショーの成功のカギは、しまじろうたちの冒険での挑戦と、みんなで歌う「ゆうきのうた」。自分や仲間を信じる大切さを伝えるストーリー。
声の出演:南 央美 高橋美紀 山崎たくみ 鈴木真仁 稲葉 実
ゲスト声優:ファイル―ズあい 山寺宏一 岡村明美
山里亮太(南海キャンディーズ)
主題歌:「ゆうきのた」小野あつこ(NHK Eテレ 第21代うたのおねえさん)
配給:TOHO NEXT
©Benesse Corporation 1988-2024/しまじろう ©上海合源文化传媒有限公司
PROFILE
山里亮太(南海キャンディーズ)
1977年生まれ、千葉県出身。お笑いコンビ・南海キャンディーズのツッコミ担当。お笑いタレントのほか、声優、ナレーター、 MC 、ラジオパーソナリティなど、多方面で活躍。現在は、「ねほりんぱほりん」(NHK Eテレ)、「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日)などに出演中。1児の父。
小野あつこ
1991年生まれ、東京都出身。東京音楽大学卒業後の2016年4月より、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」21代うたのおねえさんとして活動を開始し、2022年3月まで6年間務めた。現在は「テレどーも!」(NHK Eテレ)などに出演するほか、子どもたちを対象にしたコンサートやイベントに多数出演。
写真/松尾夏樹
文/脇谷美佳子
スタイリング/山田隆太(Ryjuma)[山里亮太]、三原千春[小野あつこ]
ヘアメイク/根本茉波(style45)[山里亮太]、安藤千浪[小野あつこ]