低コストで建てる 夢のデザイナーズハウス
2013/08/29
デザイナーズハウス――それは誰もが一度は描く、夢のマイホームだ。しかしFQ読者の中には「どうせ高いんでしょ?」と自らその思いを断ち切るパパも多いはず。
デザイナーズハウス――それは誰もが一度は描く、夢のマイホームだ。
しかしFQ読者の中には「どうせ高いんでしょ?」と自らその思いを断ち切るパパも多いはず。
されど案ずることなかれ。FQでは、見事低予算で夢のデザイナーズハウスを手に入れることに成功したという、神戸に住むパパの情報を入手。
早速、その家族の実生活を取材してみた!
父と子の夢を叶えるその家は、太陽と木のアスレチックだった
兵庫県のとある住宅街に建つ、大きな箱のような家。ここに住むのが、5歳と3歳の娘を持つSさん一家。このお宅は、去年の11月に完成した。
Sさんのお宅は、「建築設計事務所―フリーダム」により建てられた。フリーダムでは1人1人のニーズに合わせデザイン性の高い家づくりを行う、いわゆる“デザイナーズハウス”の事務所であるが、驚きなのはその価格。今回Sさん宅の建築に掛かった総合費用は、なんと1,950万円(税込・設計管理費用込み)。これは、ハウスメーカーで一軒屋を建てる費用とほとんど変わらない。
フリーダムではデザイン力や設計の自由度、品質などのサービス向上に加え、コストダウンというパフォーマンスにも力をいれているという、家族にやさしい設計事務所なのだ。
家全体を包み込む、木のぬくもりと太陽の光
「休みの日になると、家族で公園やキャンプに出かけています」というSさんは、かなりのアウトドア好き。そこで、家の中にいても太陽の光や木のぬくもりを子供たちに与えたいという思いがあった。そこでフリーダムに相談し、この家を建てたのだという。
まずSさん1番のお気に入りなのが、広いガレージになっている玄関。「バイクが趣味なので、家を建てるときはこういうガレージが欲しかったんですよ」と語る。
そんなパパの夢を叶えたガレージを通りすぎ家の中へ一歩入ると、そこには木のぬくもりに包まれたダイニングキッチンが広がる。上品なケショウの木が、床や柱だけでなく、家具やテーブルなどあらゆるところにあしらわれている。
「住んでみると、木の家というのは本当に気持ちいいんですよ。子供たちはいつも家中を裸足で走り回ってます」とSさん。
さらにリビングでのこだわりがもう1つ。「空を眺めたい」という願いから家の真ん中に大きな天窓を取り付けた。そこから差し込む太陽の光が、部屋全体を明るく照らしている。
「こんなにも太陽の光が入ってくるとは思いませんでした。日の昇っている時間帯なら灯りを点けなくてもいいくらい、本当に明るいですね」とSさん。
実はこの明るさを保つため、2階部分にはある工夫が施されている。右の写真を見るとわかるように、部屋と部屋を繋ぐ渡り廊下がスノコ状に作られているのだ! このスリル感はまるでつり橋。
「これ、なかなかスゴいでしょう。どうせなら家の中に変わった遊び場を作りたくて、妻とフリーダムのデザイナーさんにお願いしました。子供たちはまだこの上を歩くのを怖がっていますが、大きくなったら立派なアスレチックになるんでしょうね」と語るSさんから、彼の遊び心が窺がえる。
飼い猫のためのキャットウォークとしても活躍しているというこの渡り廊下だが、単なる遊び心だけで作られたのではない。さらにもう1人子供が生まれたときには、この場所に新しい部屋を増築する予定だというのだ。将来的なニーズに応え、かつオシャレで自由に設計できるのがデザイナーズハウスの特長だ。
同じく2階にある子供部屋には、なんと天井からブランコがぶら下がっている。
「子供部屋にブランコがあったらおもしろいんじゃないか」と思いついたSさんが自ら手作りしたという。「家の中にブランコ」という夢のシチュエーションに、子供たちも大喜びだ。
そんな子供たちには、もう1つお気に入りの場所がある。それが、1階のリビングの隣にあるウッドデッキ。普段ここで砂遊びや、おもちゃを使って遊んでいるという。子供たちにとって小さな公園なのだ。
Sさんは「夏が来たらここにプールを出したいと考えてるんです」と、この家で向かえる初めての夏に気合十分だ。
パパ、ママ子供たち。それぞれの夢やアイディア、遊び心が詰め込まれた家に住むSさん一家に、笑顔は耐えない。
「一流デザイナーに設計してもらって、しかも安くマイホームを建てるなんて、本当に夢のような話ですよね。フリーダムにお願いしたから実現できたんだと思います」と語るSさんの声の向こうから、子供たちの楽しそうな笑い声が響き渡っていた。