つるの剛士「夫婦が楽しんでいれば、子供たちもきっと楽しい」
2013/08/29
テレビバラエティ番組から生まれた男性アイドルグループ・羞恥心のリーダーとして活躍中のつるの剛士さん。私生活でも3人の子供たちをまとめる?リーダーである彼の父性を覗いてみよう。
子育てという言葉に懐疑的
肩に力を入れないでほしい
「普段から自分が父親だとあまり意識したことないんですよね。でも、子供が3人もいるから、さすがに最近は『俺、パパなんだな』って思いますけど(笑)」。そう、なんだか彼は“父親?というより、気の合う仲間を連れて遊びまわる“リーダー?という肩書きがとてもよく似合う。
「休日の時は息子を連れて遊びに行くからさ、周囲から『いいお父さんですね』なんて言われるけど、実際は自分がひとりで遊ぶのが寂しいから息子を友達感覚で連れ出すんですよ。僕自身、妹が3人という環境で育ったので、息子が生まれた時に『子供が生まれた!』ではなくて、『友達ができた!』って思ったんです。やっと身近に遊び仲間ができたぜ、みたいな(笑)」。
満面の笑みを交えながらこう語る彼の表情からは、子供と過ごす時間を心底楽しんでいる感じがビシバシと伝わってくる。
「やっぱり、まず自分が楽しんで遊んでいる姿を見せないと、子供に楽しさや好奇心が伝わらないと思うんだよね。自分ができもしない英才教育を子供に押しつけても、子供は絶対に食いつかないと思いますよ」。
子供と一緒に遊んでともに成長していく。そんな考えを持つ彼だからこそ、一般的にいわれている「子育て」の意味には懐疑的である。
「僕は”子育て“という言葉があまり好きじゃない。生まれた子供を親が義務的に育てる、みたいな一方的な感じに聞こえてしまうんです。子供が生まれるとマニュアルに従って子育てをしようとする人って多いよね?でも、それほど肩に力を入れずに、楽しんで子育てして欲しい」。
いつか子供たちが思い出してくれればいい。「お父さんはコレが楽しかったのかぁ」って。(つるの剛士談)
全力で遊ぶ父の背中を子供たちに見せる理由
「さすがに将棋はまだ無理だけど、ザリガニやクワガタなどの虫とりはしてますね。あとね、僕はセミが大好きなのでセミとりも欠かせません!夏は、子供とセミとりをしてから釣りというコース。僕は虫とりアミを使わずに手づかみでセミを捕まえられるんです。で、100匹くらいセミを捕まえて帰りに一斉にバーっと放すのがいいんだよね~(笑)」。外で大いに遊ぶつるのさんは、ウチでも……やっぱり遊ぶのだ!
「ウチでは『ウルトラマン』、『仮面ライダー』『機動戦士ガンダム』のDVDを観てますよ。そんな僕の影響で、息子はカラオケで『仮面ライダーアマゾン』の主題歌を歌うんですよ(笑)。あと最近、僕の部屋の棚にディスプレイしている『ウルトラマン』や『仮面ライダー』などのキャラクター・フィギュアを息子が見つけてしまって……。僕がいない隙に勝手に部屋に入って、フィギュアで遊んでるみたい(苦笑)」。
やはり興味をそそられるモノが似るのは親子ゆえ。ここまでして彼が自分の趣味を子供と共有しながら楽しむのには理由がある。
「楽しく趣味に没頭する僕の姿を見せて、いつか子供たちが物心ついた時に『なるほど、オヤジはコレが楽しかったのかぁ』って、気がついて欲しい。そして、『このオヤジの子供なんだから大丈夫』みたいな、根拠のない自信を子供たちにつけさせてあげたいんです」。
そして、折りしもお子さんが生まれる前に主演を務めていた『ウルトラマンダイナ』が、今年秋に公開される映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』の中で復活するのである。
「自分がまたウルトラマンダイナを演じられるのは嬉しいです。ウルトラマンダイナを演じていた当時の僕と今の僕の顔が違うみたいで、子供が半信半疑なんです。『パパは本当にウルトラマンだったの?』って(苦笑)。これでやっと信用してくれますね。早く子供たちと一緒にスクリーンで観たいです!」。
3児のリーダーであるつるのDADは、今秋、ヒーローDADとして彼らの前にカッコよく登場する。
PROFILE
ツルノタケシ/1975年5月26日生まれ。福岡県出身。タレント。1997年『ウルトラマンダイナ』の主演に抜擢され、注目を集める。今秋公開予定の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でウルトラマンダイナ役に再挑戦する。また、男性ボーカルグループ・羞恥心のメンバーひとりとしても活動中。私生活では、1男2女のDADである。
FQ JAPAN Vol.7(2008年6月1日発売号)より抜粋