ビール腹のパパは要注意?理想的なカラダつくりが子どもへ与える影響とは
2023/08/24
子育て中の慌ただしい日々の中で運動を続けることは難しい。自分のためだけに時間を割くことに少しの罪悪感さえ抱くパパもいるだろう。しかし、パパ自身が理想の体型を保つことはのちに子どもにも良い影響を与えるそう。イギリスで活躍するスポーツコーチのキャット・マーチャント氏に、コツを伺った。
一番大切なことは
目的を見つけること
キャットが指導してきたパパの多くは、クラブなどでの運動を辞めて以来、スポーツをする楽しさやトレーニングの習慣を失い、再び真剣に運動に取り組むことはなかった。こういったパパたちは、友人とビールで一杯やりながらスポーツ観戦を楽しむなど、スポーツの社交的な面は持ち続けている。ただ、活動量以上に食べるためにビール腹になってしまい、体型を気にしているというケースが多いそうだ。
また、体型の変化は精神的健康にも影響を及ぼす。太ることで「服が似合わない」「子どもと遊ぶエネルギーがない」「健康的なお手本にならない」と、悲観的になってしまうのだ。
「私もラグビー選手を引退したとき、目的意識を失い、心身の健康にも悪い影響を感じました。体力が落ちてきたと感じるパパに一番大切なことは目的を見つけることです」とキャットはアドバイスをする。
健康になるために時間を割き、理想の体形に近づけることは、子どもにとっての模範となる。また、親子で一緒に自転車に乗ったり、サッカーをしたり、泳いだりなど、スポーツを通して子どもと楽しい思い出を作ることを目的にすれば、モチベーションも高まるだろう。では、実際に体型を戻すために必要な第一歩とは? キャットがオススメする運動の心得を紹介しよう。
理想のカラダを手に入れる
4つの心得
1. 思い立ったが吉日
体型が気になる。運動をはじめたい。そう思ったのであれば、1月1日の新年の抱負を待たずに、今すぐ始めよう! 最初の一歩が一番難しいが、踏み出してしまえば、続ける意欲が湧いてくるはず。
2. 楽しいことだけに集中する
走るのが嫌いなら、走らないでOK。トレーニングを続けるには、楽しむことが大切。子育てが始まる前と同じ感覚で、アドレナリンが出るようなものを探そう。
3. トレーニング仲間を持つ
「理想のパパボディ」を目指している仲間がいれば、一緒にトレーニングをするのも良いだろう。トレーニングを続けることに対し、より責任感が生まれ、互いにモチベーションをキープしやすくなる。
4. 筋トレを敬遠しない
シェイプアップだけでなく精神的に好影響をもたらすため筋トレ。実際、筋トレをすることで自信がつき、よく眠れるようにもなったパパいるそう。さらに、メンタル面が鍛えられるとトラブルなどへの耐性も高まる。
教えてくれた人
キャット・マーチャント
スポーツコーチ。元女子ラグビーイングランド代表選手。彼女のプログラムElite-14では、持続的な脂肪の減少と筋肉量の増加を目標に、運動の仕方から栄養、ライフスタイルまで指導を行う。
FQ JAPAN VOL.67(2023年夏号)より転載