スーパーDAD 養成講座 ~デスパレDAD~
2014/06/12
父親業は本当に楽しいが、決して楽しい事ばかりじゃない。いや、なかには「辛い事の方が多い!」とお嘆きの読者もいるかもしれない。でも大丈夫、父親ならばみんな同じ悩みを背負っている。 強いて言えば、その数が多いか少ないかの違いのみ。だから心配しないで前を向いて歩こう。誰だって「デスパレDAD」(崖っぷちの、切羽詰まった、絶望的なDAD)なのだから。
父親業は本当に楽しいが、決して楽しい事ばかりじゃない。いや、なかには「辛い事の方が多い!」とお嘆きの読者もいるかもしれない。でも大丈夫、父親ならばみんな同じ悩みを背負っている。
強いて言えば、その数が多いか少ないかの違いのみ。だから心配しないで前を向いて歩こう。誰だって「デスパレDAD」(崖っぷちの、切羽詰まった、絶望的なDAD)なのだから。
デスっているのは
“妻”だけじゃない!!
「デス妻」をご存知だろうか。
2008年に注目を集めた米国ドラマ『デスパレートな妻たち』の事である。これは、郊外都市にある「ウィステリア通り」に住む4人の「妻」たちのそれぞれの悩みやトラブルに満ち生活を、ユーモアとサスペンスを交えて描いた人気ドラマだ。「デスパレート」とは「崖っぷち」「切羽詰まった」「絶望的な」という意味を指し、主人公らのアメリカンサイズな「崖っぷち」具合に、男女を問わず多くのファンたちの視線を釘付けに……。
しかしだ。面白いからといって、休日のテレビの前で寝っ転がりながら、「スーザンの慌てっぷりってば笑える」とか「ブリーの家庭は相当デスってんなぁ」などと、ヘラヘラ観ている場合じゃない。背後を振り返ってみれば、妻のジットリ視線、そして我が子の「どこかに連れてけオーラ」が確実に突き刺さっている。その時初めて、本当に「デスって」いるのは誰なのかがわかるはずだ。そう。デスっているのは「妻」だけじゃない。世の中の「夫」たち――つまりアナタ自身こそ、よっぽど崖っぷちに立たされている事に気づいて欲しい。会社ではビジネスという戦場で疲れ果て、疲れたその身体を休めるべく家庭に戻れば、それとは別次元ともいえる家族のプレッシャーがハンパじゃない。誰もが疑問に思う。
「ならば俺たちの安楽の地はどこなのか?」。
残念ながら、FQはその悲痛な問いに対してこう答えなければならない。
「基本的にずっと” 崖っぷち“である」と。
次のページで皆さんにチェックしていただくのは「デスパレー度」である。要するに、いかに「夫であることにデスっているか」「追い詰められているか」が明白になるテストだ。家族のイニシアチブを取るべきアナタが崖っぷちに立っている事は、すなわち「家族を崖っぷちにさらしてしまう事」。しかも救い出すのは、言うまでもなく「DAD」たるアナタ自身。追い詰められてもテンパっているヒマはない。だから、自分自身のデスり具合を知っておく事はとても重要。知った上で対策を練る冷静さを持ち合わせてこそ「スーパーDAD」だ。家族を率いる「父親」という職業は、世界で最も辛く、責任を問われる職業なのである。会社がアナタに利益を求め、家族が愛を求めるのは当たり前の事。でも、そんな厳しい狭間に立たされているアナタだって、切羽詰まって当たり前なのだ。だから孤軍奮闘に見えても勇気を出して欲しい。この辛い戦場で耐えているのは、決してアナタだけじゃない。何度も言うが、父親は辛い。でも、「辛い」という文字って、もう少しで「幸せ」になれそうな気がしないか?