パパ抱っこの心得とは?専門家が教える抱っこの効果とパパ専用抱っこひものススメ
2022/09/24
「抱っこは子育ての基本」というが、どのくらいのパパが上手に抱っこできているのだろうか。育児経験者に聞くと、なかなかうまくいかないことも多いとのこと。そこで抱っこの役割やポイントを解説しよう。
抱っこは子供の安心に繋がり、
ママへの信頼感の獲得にも!
「パパの子育て参加が当たり前になっている今日この頃ですが、まだまだママの負担が大きいというのが現実です」と話す半田さん。育児につきっきりになればなるほど、ママにとってはストレスになってしまうケースは決して珍しくない。
「パパが家事や育児に関われば関わるほど、ママのストレスが軽減され、良好な夫婦関係に繋がります。また、ママの子供への接し方にもゆとりが生まれるはずです。何をしたらいいの?なんて考え込まず、まずは抱っこからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。特に出産や復職直後など、体力的にも精神的にもママの負担がグッと増すシーンは多々あるはず。体力のあるパパが抱っこするのは理にかなっているし、その負担を軽減できるのはパパしかいませんよ」。
抱っこにはオキシトキンというホルモンが分泌されることが明らかになっている。これは“幸せホルモン”と呼ばれ、子供の愛着の形成に欠かせない。抱っこできる期間はあっという間に過ぎ去っていく。子育ての負担は分け合って、可能な限り子供とのスキンシップを増やす。それが家族の笑顔に繋がっていくはずだ。
抱っこの心得
1 頼まれたら断らない
子供が「抱っこして!」というときは、積極的に抱っこしてあげたい。親にくっつきたいというのは、子供にとっては極々当たり前の欲求。欲求を満たすことは、パパと子供の大切な愛着関係を育み、心が満たされることで子供の自立を早めることにも繋がる。抱っこを求められる期間は短いので、この間はたっぷりと抱っこをして甘えさせてあげよう。
2 安全な抱き方を覚える
コアラが木にしがみついている様子に似ている「コアラ抱っこ」がオススメ。片方の腕で子供のおしりを支え、もう片方の手で背中から頭を支えるように抱っこする。手首の力に頼らずく、体や腕全体が子供に触れるよう意識すると密着度が増し、リラックスできる態勢になる。子供の両膝と両股関節がM字になるように支えることで股関節脱臼の防止にも。父親の体と正面から密着するコアラ抱っこは、子供により安心感を与えられる。
3 パパ専用の抱っこひもを
パパとママ、体格差を考えるとそれぞれ専用の抱っこひもを用意すると良い。共有する家庭は多いが、サイズ調整や抱っこひも自体の取り付けが面倒だったりすると、ストレスに感じてしまい使わなくなりがちだ。最近はユニセックスでお洒落なデザインやパパ向けの商品が増えているので、自分にぴったりな抱っこひもがきっと見つかるだろう。
RECOMMEND ITEM
コンパクトで持ち運びラクラク!
メンズライクなデザインと男性サイズで作られたpapakosoのパパ専用抱っこひも「パパダッコ」。さっとかぶるだけで使え、折りたためば約14cm四方のコンパクトサイズに。場所を取らず持ち運べ、急な「パパ抱っこ!」にしっかり対応してくれる。
papakoso パパダッコ
¥5,500(税込)
使用期間:首座すわり〜36ヶ月(体重15kg)まで
サイズ:S・M・L・XL
カラー:全12色
教えてくれた人
半田真哉さん
株式会社ワンスレッド代表取締役/日本子育て学会認定 子育てコミュニケーター(プライマリー)。2児の父。2010年株式会社ワンスレッド設立。子育て応援ブランド「papakoso(パパコソ)」を立ち上げ、父親の子育て研究にも取り組む。
文:竹治 昭宏
FQ JAPAN VOL.64(2022年秋号)より転載