ファミリーカーはどう選ぶ?専門家に聞いた最適な一台を見つけるチェックポイント
2022/07/13
家族をアクティブにしてくれるクルマはお出かけのパートナー。しかし、種類が多くてどれがいいのかわからないという悩みもあるだろう。カージャーナリストに聞いたぴったりの一台を見つけるポイントを紹介しよう。
最適に一台を選ぶには
家族の分析からスタート
ファミリーカーとは、家族みんなで便利に楽しく使えて、お出かけに役立つクルマのこと。家族の人数や年齢、趣味や住む地域などによってピッタリなクルマが変わるので、まずは自分の家族を分析するところからスタートしよう。
シートの数を決めるポイントは、家族構成+1〜2席。今は子供が1人でも、今後2人目を予定しているならその分も入れる。3〜4人家族なら5人乗り、5人家族以上なら6〜7人乗りがベターだ。乳幼児がいるなら、チャイルドシートを装着した場合の使いやすさや、狭い場所でも乗り降りがしやすいスライドドアを検討するのも一案。
あとは、アウトドアや部活などで積むことがわかっている荷物があれば、それに見合う荷室容量も確保。遠出をすることが多いなら、ぜひ先進の安全運転支援システムも上手に活用して欲しい。
チェックポイント!
機能性
小さな子供がいるファミリーなら、乗り降りしやすいスライドドア、車内で席の移動がしやすいセンターウォークスルー、片手や足の動きだけで開閉できるパワーバックドアは便利な機能。シートアレンジが簡単に操作できるか、荷室がフラットになるかどうかもチェック。
室内空間の広さ
車内で子供の着替えや休憩などをすることが多いなら、天井が高いクルマを。後席にチャイルドシートを装着した時に使いやすく、高身長の子供でもゆったり過ごせる。長距離移動が多いなら、リクライニングなどシートの座り心地やシートヒーターなど快適装備を優先。
乗車人数
3〜4人家族なら2列シートの5人乗りで十分だが、5人家族以上なら3列シートの6〜7人乗りがおすすめ。手荷物を置くスペースにしたり、急に誰かを乗せる際などに余裕がある。年に1〜2回の帰省などで多人数乗るなら、その時だけレンタカーなど割り切るのも手だ。
オススメ車種
スポーツカー
2人乗りが多いが、子供なら余裕で座れる4人乗りタイプもあり、子育て中の息抜きにピッタリ。走りやスタイルにこだわりを持ち、たまには1人の時間を楽しむ親の姿を見せるのもいい。
軽ワゴン
4人乗りなので2〜3人家族向けとはなるものの、両側スライドドアの車種も増え、天井が高く広々とした室内空間が魅力。買い物などのチョイ乗りメインで、コストを抑えたいファミリーに。
ミニバン
天井が高く広い室内に、3列シートで6〜8人乗り、両側スライドドアと、どんな場面でもファミリーに便利なミニバン。子供が乳幼児から成人するまで長い期間活躍するのも魅力。
SUV
人も荷物もバランスよく運べる空間と、少しくらいの凸凹道や雪道でも頼もしい走破性を持つ、ファミリーカーの新定番。スキーやキャンプなどアクティブな趣味を持つファミリーに。
セダン
しばらく下火だったセダンが、後席スペースやトランクスペースの拡大などで使い勝手が向上し、じわじわとファミリーに人気復活の兆し。中学生以上の子供がいるファミリーに。
教えてくれた人
まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。20年以上に及ぶ国内外の取材を通じ、数々のメディアでクルマ情報を発信。一児のママでもあり、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。
文:まるも亜希子
FQ JAPAN VOL.63(2022年夏号)より転載