2021年の育児トレンドを牽引!「第14回ペアレンティングアワード」受賞式をレポート
2022/01/14
2021年11月25日、「有楽町よみうりホール」にて「第14回ペアレンティングアワード」が開催された。昨年の育児トレンドを、授賞式の様子とともに振り返ってみよう。
2021年の育児トレンドが大集結! 第14回ペアレンティングアワード
ペアレンティングアワードは「子育てにまつわるトレンド(ヒト・モノ・コト)」を表彰するイベント。2021年は「ヒト部門」8組、「コト部門」3項目、「モノ部門」21商品の合計32のアワードが決定した。
まず注目したいのが「ヒト部門」を受賞した8人だ。
「夫婦部門」では井上康生さん&東原亜希さん夫婦が受賞。東京2020五輪で史上初の5階級金メダル獲得の偉業を達成した井上さんと、モデル業や会社経営などと子育てを両立している東原さん。共働きをしながら1男3女を育てる2人に、日本中が声援を送った。
「パパ部門」では古坂大魔王さんが受賞。第2子の誕生を機に育休を取得した古坂さんは、パパの育休取得促進に大きく貢献した。また、育児の様子を逐一SNSへ投稿し、男性への育児参加を呼びかけたことも印象的だ。
「ママ部門」で受賞したのは2人で、ベッキーさんと豊田エリーさん。ベッキーさんは仕事と子育ての両立の難しさを等身大の言葉で発信し、ママたちの共感を呼んだ。
豊田エリーさんは21歳で結婚し、女児を出産した若きベテランママ。愛娘の11歳の誕生日に投稿したインスタグラムには、日本中から祝福が寄せられた。
「スポーツ部門」で受賞したのは元プロ卓球選手の水谷隼さんと、陸上選手・寺田明日香さん。水谷隼さんは東京オリンピックで金メダルを獲得する活躍を見せながら、子煩悩である姿が話題に。
寺田さんは子育てしながら東京オリンピックに出場した、ママハードラーとして脚光を浴びた。産後の競技復帰がレアケースの日本スポーツ界において、彼女の存在は大きいといえる。
「文化人部門」では、食育のプロ・和田明日香さんが受賞。食育インストラクターの資格を活かし、時短レシピで子育て疲れのママたちを助けた。
「キッズ部門」で受賞したのはスケートボード選手の西矢椛さん。13歳で五輪の金メダルを獲得し、日本人史上最年少メダリストとして輝いた経歴は、子供だけでなく多くのパパ・ママにも影響を与えた。
「コト部門」では、日本最大級の子ども専門写真館が授乳室の開放をしたり、県が産前産後の女性に必要な葉酸サプリを無償提供したりと、子育てママをサポートする話題のサービスが授賞。
「モノ部門」では子育て層に向けて作られたミシンや、敏感肌の赤ちゃん向けの洗剤・ボディソープが受賞したりと、2021年、子育てファミリーを笑顔にした育児グッズ・サービスが集結した。
井上夫婦の熱々振りに会場が爆笑
夫婦部門で受賞した東原さんは、井上さんがどんな夫か聞かれて「見るからに無口そうだけど、実は私よりおしゃべり!」と暴露。井上さんの「俺のイメージを崩すなー!」というツッコミに、会場は笑いに包まれた。
古坂大魔王さんは受賞した際のコメントで「寝かしつけにはバランスボールが最高! 子育ては人生として見ればコスパがいい。よりクリエティブになった!」と育休後にパワーアップした自分をアピールした。
ベッキーさんはコロナ禍での出産の苦労を語り、仕事と家庭の両立の秘訣を聞かれると「そんなものないない!」と一刀両断。
豊田さんは「孤独を感じることもあったけど、娘も小5になり、よく一緒におしゃべりしています」と、子育てに追われた20代を振り返った。
東京五輪で活躍した
パパ・ママの熱い思い
水谷さんは「27年間取り組んできた卓球はプロだけど、子育ては素人。育児本を読んで一生懸命に勉強しました!」と、謙虚な一面を見せた。また、7歳の娘にパパ臭いと言われたショックから立ち直れないという微笑ましいエピソードも教えてくれた。
寺田さんは「娘はいつでも厳しい目で私を見てくれている。娘がいたから頑張れた」と、娘への気持ちを述べた。また、彼女のマネージャー兼娘の送迎をしてくれる夫への感謝も深いという。
西谷さんはビデオレターでの参加となり、「サポートしてくれる人や応援してくれる家族に感謝しながら、今後も自分らしく楽しんでいきます!」とメッセージを送ってくれた。
フェアな育児負担の実現を後押しした2021年「コト部門」「モノ部門」
コト部門では、男性の育休率が過去最高の12.65%を取得したという厚労省の発表が話題に。今年はより育休を取得しやすいよう法改正がされる予定であり、男女平等で子育てができる社会に一歩近づいたといえるだろう。
モノ部門では敏感肌の赤ちゃんでも使えるシャンプーやボディソープなどの「スキンケア製品」、簡単に作れて栄養もしっかり取れる「冷凍食品」、幼いうちからプログラミングを学べる「知育玩具」などが受賞。
どれもパパ・ママの育児の負担を減らしたい、赤ちゃんの健康を守りたいという企業の思いが込められたものばかりだ。
「ペアレンティングアワード」は、人気育児雑誌が中心となり、毎年、子育てにまつわるトレンド(ヒト・コト・モノ)を表彰し、信頼性が高くタイムリーな情報を提供。まだまだコロナ禍が続きそうな2022年だが、今年はどんな育児トレンドが誕生するのだろうか。
2021年子育てトレンド
「第14回 ペアレンティングアワード」受賞者・受賞商品一覧
※受賞理由や受賞コメントは、ペアレンティングアワード公式サイトにて掲載しております。
【カップル部門】
井上康生さん(柔道家)&東原亜希さん(モデル)
【パパ部門】
古坂大魔王さん(お笑い芸人)
【ママ部門】
ベッキーさん(タレント)
豊田エリーさん(モデル)
【スポーツ部門】
水谷隼さん(元プロ卓球選手)
寺田明日香さん(陸上選手)
【文化人部門】
和田明日香さん(食育インストラクター)
【キッズ部門】
西矢椛さん(スケートボード選手)
【コト部門】
・スタジオアリス/ママのミカタPROJECT
・ファンケル/ママルラによる地域の妊産婦サポート活動
・男性の育休取得率12.65%に上昇
【モノ部門】
・アックスヤマザキ/子育てにちょうどいいミシン
・アップリカ/スムーヴ シリーズ
・アラウ.ベビー/アラウ.ベビー 洗たくせっけん
・アンファー/スカルプD ベビー センシティブシャンプー&センシティブボディソープ
・イクタ/エアー・ウォッシュ・フローリング
・エデュテ/チューブロック
・Oisix (オイシックス)/Kit Oisix
・クックパッド/おりょうりえほん by cookpad
・クロビスベビー/ニューキャッスルクラシックスシリーズ
・コールマン/タフスクリーン2ルームハウス/MDX+
・食のおくすり/Tot Plate
・丹平製薬/アトピタ
・DSGジャパン/ミラフィール
・ドリームブロッサム/マイプログラミングペット
・ナチュラルサイエンス/ママ&キッズ ベビーオリゴ®
・日本リユースシステム/古着deワクチン
・Novakid/オンライン英会話
・ぴよログ/ぴよログ
・ファーストアセント/ainenne(あいねんね)
・mitete/mitete
・ワンダーラボ/WonderBox(ワンダーボックス)
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「第14回 ペアレンティングアワード」
主催:ペアレンティングアワード事務局
<運営>
『FQKids』(発行:アクセスインターナショナル)
『FQ JAPAN』(発行:アクセスインターナショナル)
『kodomoe』白泉社(発行:白泉社)
『ゼクシィBaby』(発行:リクルート)
『Happy-Note For マタニティ』(発行:ミキハウス子育て総研)
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DATA
文・FQJAPAN編集部
写真・藤記美帆