コスパや燃費だけじゃない? カージャーナリストが教えるコンパクトカーの魅力
2021/11/06
今やコンパクトカーは、SUVと並ぶファミリーカーの主役。コスパや燃費、運転しやすさは保持しつつ、小さいからといって安全性や使い勝手、室内の広さやラゲッジ容量にも妥協しないのが世界の潮流となっている。
街を颯爽と駆け抜ける!
Volkswagen Golf
1974年の誕生からずっと、コンパクトカーのお手本とされてきたフォルクスワーゲン・ゴルフ。8世代目へと進化した最新モデルは、フォルクスワーゲン初の48Vマイルドハイブリッドシステムを採用し、その丁寧でなめらかな走りは驚くほど。コンパクトカーの小回り性能と、上級セダンの上質感が高度に融合したと感じる。
基本的なフォルムは変えずに、風洞実験で鍛えられたクリーンで精度の高いデザインとし、LEDテクノロジーが先進的なライトで見た目も機能もグレードアップ。室内は5人家族でも十分なスペースを確保した上で、旅行スーツケースが収まるラゲッジ容量も備え、後席を倒せば大きな荷物にも対応する。
奥行きがたっぷりあるラゲッジは、380Lと大容量でベビーカーもラクラク積載。6:4分割で後席が倒せて、フルフラットだと1237Lに拡大する。
室内で大きく変わったのは、物理スイッチが最小限となったシンプルなインパネだ。指1本、2本と使い分けて別のタッチ操作ができるインターフェースが新しい。常にオンラインでつながるインフォテインメントシステムとともに、家族のドライブがこれまでとはまったく違う、未体験の楽しさに彩られることだろう。
操作インターフェースのデジタル化が進み、ほとんどがタッチパネルに集約。指1本と2本では別の操作ができるのも特徴。
DATA
Volkswagen Golf
¥2,916,000~¥3,755,000(税込)
サイズ:W4,295×D1,790×H1,475mm
乗車人数:5人
燃費:17.3~18.6km/L(WLTCモード)
問/フォルクスワーゲンカスタマーセンター
TEL:0120-993-199
HP:volkswagen.co.jp
ADVISOR
まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。20年以上に及ぶ国内外の取材を通じ、数々のメディアでクルマ情報を発信。1児のママでもあり、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。
文:まるも亜希子
写真:松尾夏樹
FQ JAPAN VOL.60(2021年秋号)より転載