子供がなかなか手洗いしてくれない…! 習慣づけるための6つの秘訣とは?
2021/06/11
手洗いの重要性が叫ばれている昨今、あなたの子供はちゃんと手を洗えているだろうか。手洗い習慣をつけさせるのは大変だが、これも成長のステップの一つ。子供が進んで手洗いをするようになるコツを紹介しよう。
石けんメーカーのライオンが発信
親が注意しても、興味津々で色々なものを触ってしまう子供。帰宅してそのままリビングのテーブルで遊び始めるわが子に、つい「あちこち触らないの!」と注意したくなるが、子供の好奇心の芽をつんでしまうのも残念だ。
「汚いもの、危ないものは絶対に触らない」そして「帰ったらまず手を洗う」ことを徹底することが大切。
大手生活用品メーカーのライオン株式会社が、習慣化させたい「子供の手洗い」ポイントを発信している。
洗剤・石鹸・医薬品などを手掛けてきたヘルスケアカンパニーの指南をチェックしよう。
子供の手洗いの仕方にママたちは
不安も
同社は2020年6月に、全国のママたちに「子供の手洗いの意識・実態に関する調査」を行った。「子供の手指についた菌やウイルスが気になるか」を尋ねたところ、9割以上のママが、気になると回答した。
具体的にはどんな点が不安なのだろう。寄せられたママたちの声は次のようなもの。
・まだ小さいので洗う時間が短く、ちゃんと手を洗えているか不安です
・子供が暴れるので、手をしっかり洗わせるのが難しい!
・爪の中は特に洗いにくいので心配
・たまに手首に泡がついたまま。つまりよく洗い流していない!
・手を洗うというより、ただ泡をつけただけ、水で濡らしただけですませています
・一緒にいない時に、ちゃんと洗えていないと思うので心配
いかがだろう。パパたちも「あるある」とうなずいてしまうのではないだろうか。
子供たちは面倒なことは避け、楽しいことは進んで行う。同社は子供が手洗いを楽しく習慣化するために、6つの工夫を提案している。
子供が楽しく手洗いをするための
6つの工夫
1.手洗いしやすい環境を作る
洗面台に踏み台を置くなどして、子供が苦痛なく手洗いできるようにしてあげよう。蛇口に手が届かないと、どうしても服が濡れてしまったりハンドソープも押しづらかったり。
2.家族で一緒に手を洗う
一緒に手洗いして、手を洗うのは楽しいことなんだ、と思わせる工夫をしよう。たとえば子供の好きな歌を歌いながら。楽しい上に時間をかけてていねいに手洗いできる。
3.たくさんほめてあげる
きちんと洗えたらたくさんほめてあげよう。大人にとってはきちんと洗うのは当然でも、子供にとってはそうではない。
ほめられればやる気もアップし、手洗いは良いことなのだという意識も育つはず。
4.病気やウイルス、菌のことを話して
手洗いの重要性を教える
なぜ手洗いが大事なのか、きちんと説明して子供自身に納得させることは必要だ。
パパママに言われたから、ではなく、病気を予防するためであることを教えよう。絵本や動画など、子供向けの親しみやすい教材もある。
5.すすんで手洗いしたくなる
アイテムを用意する
楽しく習慣付けるアイテムも効果的だ。例えば、子供や家族が描いた絵やお気に入りキャラクターのシールをハンドソープのボトルに貼ってマイボトルを作る、子供の好きな香りのハンドソープを使う。
手洗いカレンダーなどを用意してきちんと手洗いできたらスタンプを押すなど、子供のモチベーションにつながるアイテムを探してみよう。
6.合言葉で声かけをする
「手洗いしなさい」と言われても決して楽しい気分にはならない。
「きれいきれいした?」など手洗いを促すオリジナルの合言葉使うことで、子供のモチベーションはずいぶん変わるはずだ。
手洗いは成長のチャンス!
マスクはもちろん、感染予防には手洗いが重要。小さいうちから習慣化できたらパパママも安心だ。
手洗いは子供自身の健康を守るとともに、周りの人への感染を防ぐエチケットでもある。
子供にとって大切な家族やお友達が病気にならないためにもちゃんと手を洗うのはカッコイイこと。少しずつそんなことも話していけば、公共的なセンスを養うきっかけにもなる。
手洗いというちょっとした日常習慣も、子供にとっては学び成長するチャンスだ。そのためにもまずは「楽しい手洗い」を習慣化させてあげてほしい。
DATA
<調査概要>
・調査方法 定量調査(WEBアンケート)
・調査対象 全国、小学校3年生までの子どもがいる20~40代既婚女性300名
・調査期間 2020年6月19日(金)~22日(月)
文:平井達也