子供が薬を飲んでくれない! 実態調査でわかった先輩ママの苦労とアイデアとは?
2020/12/08
子供が嫌がる薬。ただでさえ体調が悪くかわいそうな我が子に嫌がるものを飲ませるのはつらいが、いい方法はあるのだろうか……? アンケート結果を参考に考えてみよう。
薬を嫌がるのは我が家だけ?
幼い子供は体の調整機能が未熟で免疫力も高くないため、熱を出したりお腹をこわしたりと、体調を崩しやすい。早く回復させてあげるためにも、処方薬はしっかり飲ませてあげたい。
しかし、そんな親心とは裏腹に、子供が薬を嫌がってなかなか飲んでくれず苦労しているパパママも多いだろう。
萬祥株式会社が0歳~3歳の子を持つママを対象に実施した「お子さんのお薬服用に関する調査」から、他のパパママたちはどのように薬を飲ませているのか見てみよう。
お薬タイムの困り事
調査ではまず、「子供に薬を飲ませる際に困ったことはあるか」を質問。その結果、7割近くが「ある」と回答した。
具体的には「口に含んでも吐き出してしまう」という悩みが最も多く、次いで「適切な量を飲まない」「暴れてこぼしてしまう」「機嫌が悪くなる」と続く。あるある、とうなずくパパママも多いはず。必死に飲ませようとすればするほど嫌がり方はエスカレートして悪循環になってしまうこともあり悩ましい。
自我が芽生え始めると、「薬って単語を出すだけで怯える」子や「薬だとバレてしまうと口を開けてくれない。体調が悪いとグズりがすごい」子、「スプーンに乗せた薬を飲ませようと口に近づけたら、吹き飛ばしてしまった」という子もいるようだ。
続いて、「これまでに子供が嫌がった薬の形状は何が多いか」という質問では、「散剤(粉薬)(77.2%)」という回答が最も多く、「シロップ剤(39.0%)」「錠剤(8.2%)」「カプセル剤(3.1%)」と続いた。
粉薬は口に苦味や粉が残りやすく、余計に嫌悪感を抱いてしまうのだろう。大人だって得意な人ばかりではないのだから無理はない。
では、嫌がってしまう子供に、どうしたら薬を飲んでもらえるのだろうか。
薬を飲んでもらう工夫とは?
「どのようにして子供に薬を飲ませているか」という質問をしたところ、「水やジュースと混ぜる」が約4割で最も多く、「服薬用ゼリーを使用」「アイスと混ぜる」「ヨーグルトと混ぜる」と続く結果に。
薬特有の食感や苦味や風味などを感じさせないように工夫しているパパママの努力がうかがえる。
ただし、薬の種類によっては組み合わせると効果を発揮できない食材もあるようなので、病院や薬局で相談し、しっかり確認をとることが必要だ。
当調査では、子供の薬の飲ませ方に苦労し、薬とわからないように服用させているパパママが多いということがわかった。
体調が悪いと機嫌が悪くなり、さらにイヤイヤ期と重なるなど、説得してもきちんと薬を飲ませてあげるのが難しい年頃だ。かかりつけ医や薬剤師など専門家に相談し、工夫しながら必要量を服用させてあげることで、子供の健康を守ってあげたい。
DATA
〈調査概要〉
●調査名:「お子さんのお薬服用」に関する調査
●調査期間:2020年7月22日(水)~2020年7月23日(木)
●調査方法:インターネット調査
●調査人数:1,120人
●調査対象:0歳~3歳の子を持つ母親
●モニター提供元:ゼネラルリサーチ
文:平井達也