飛び込んでみたらいろんなことができるよ、ということを映画から感じてもらいたい。
2020/09/03
時代を超えて子供達に愛されている「きかんしゃトーマス」シリーズ。9月4日公開となる新作映画のゲスト声優に抜擢された麒麟のおふたり。まさにトーマスに夢中になる年齢の子供を持つ2人から見た、トーマスの魅力とは?
父親も共感できる
トーマスの人間っぽさ
川島さんは2歳の娘さん、田村さんは5歳と3歳の娘さんに加え、春には第3子も誕生。そんな2人の父親が演じたのは、イタリアで伝説の存在となっている、歌が大好きな古い機関車のロレンツォと、そのパートナーで客車のベッペ。実はこの2人(?)と麒麟の2人、どこか関係性が似ているようで──。
川島「ちょうど娘がトーマスにハマっているタイミングで、一緒によく見てたんですよ。大人が見ても良い作品なんですよね。トーマスが必ずしもヒーローじゃないところがリアルでいい。わがままも言うし、拗ねちゃうし」
田村「いい意味で人間くさいよね。こうしたら友達は喜ぶんだなとか、悪いことしたら叱られるねんなとか、親が教えきれないことも教えてくれる作品だよね」
川島「ダメとわかっていても、やっちゃう姿を見て、あ、これ俺や!って思ったり。いつの間にか僕までハマっていましたね」
田村「今回の映画もそんな場面あったね。でもやってみたことでひとつの結果が引き出せていて。うちの娘は2人とも引っ込み思案なんですよ。だからトーマスみたいに時には飛び込んでみたら、いろんなことができるよというのを映画から感じてもらえたらいいな」
好きなものを大切にして
自信に変えてほしい
田村「それにしても川島君のロレンツォはハマり役。良しと決めたことに向かう突進力が、僕が知っている川島君そのものだった」
川島「それはロレンツォが自分に絶対的な自信を持っているからなんだろうね。彼の場合は好きな歌が根拠なんだけど、子供達にも好きなものを好きでい続けて、自信にしてほしいと思うんだよね。もうお姉ちゃんだからって言われても、好きだったらやり続けていいんだよって」
田村「うんうん、それがいつか武器になるよね」
川島「田村君のベッペは逆に能天気すぎるくらい能天気。田村君もそうだけど、たぶんピンチをピンチと思わないんだろうなって」
田村「無邪気で緊張感がなくて(笑)。なによりロレンツォに対する揺るがない信頼感があるんでしょうね。2人一緒ならネガティブな気持ちもあまり感じない、みたいな」
川島「たぶんロレンツォが2人だったらぶつかり合ってダメなんでしょうね。タイプの違う2人だから余裕なんですよ」
田村「僕、家でも変わらずそんな感じなんですよ。子育ても家事も奥さんが言うことを、ただ楽しんでやる人。おかげで育児の一通りのことができるようになりました」
川島「うちは僕が掃除と洗濯が好きなので、僕の担当。後は不規則な仕事だから、朝だけは毎日6時半に起きて娘と遊ぶ時間にしています。この間、かくれんぼをやったんだけど、何故か2人一緒に隠れていて鬼がいない……。子供のルールって謎すぎて面白い」
田村「うちは奥さんがおんぶや抱っこといった力の遊びを僕担当にして、需要を生んでくれているんですよね。家に帰ったら上に投げてとか、ブランコしてとか、大騒ぎですよ」
川島「3人になったら、さらに大騒ぎになるね(笑)」
田村「5歳のお姉ちゃんには、『ママのお手伝いお願いね。パパがおうちにいない時はお前だけが頼りやでー』って毎日伝えています。今はまだわからないだろうけど、いつか芽が出ると思って」
川島「わからなくても、絶対に心の何処かには残るよね。だからわからない頃から一緒にいろんなことを体験したい。映画館もまだ一緒に行ったことがないので、3人で行ってみようと思います」
DATA
『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』
9月4日(金)全国ロードショー
ソドー島はトラブル続きで、トーマスたち蒸気機関車は大忙し! そんな時、港で事故が発生!! ティドマス機関庫の蒸気機関車たちは、スチーム・チームを結成してピンチを切り抜ける。そのあと、イタリアで仕事をすることになったトーマスは、「消えた機関車」の伝説に興味津々。迷い込んだ鉱山で出会ったのは…!?
声の出演:比嘉久美子、田中完 ほか
特別出演:山口もえ、川島明・田村裕(麒麟)
提供:ソニー・クリエイティブプロダクツ
配給:東京テアトル
配給協力:イオンエンターテイメント
HP:『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』公式サイト
©2020 Gullane(Thomas)Limited.
PROFILE
川島 明
1979年、京都府生まれ。麒麟のボケ担当。低音ボイスが特徴で、歌唱力にも定評がある。コンビとしての活動はもちろん、単独でR-1グランプリの決勝進出も果たしている。2019年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」に出演するなど、俳優としても活躍中。2015年に結婚。2017年7月に女の子、2020年8月には第2子となる男の子が誕生している。
田村 裕
1979年、大阪府生まれ。麒麟のツッコミ担当。2007年、自身の学生時代のエピソードを綴った『ホームレス中学生』を発表。200万部以上のベストセラーとなり映像化もされた。学生時代はバスケ部に所属しており、芸能界のバスケ通としても知られる。2011年に結婚、現在女の子2人と今年誕生した男の子1人のパパ。
Photo » NATSUKI MATSUO (NAOTO OHKAWA Photography, inc.)
Text » MAKIKO FUKUDA
FQ JAPAN VOL.54(2020年春号)より転載