「歯医者さんが不安な子供。どうしよう?」もっと早く知りたかった小児歯科専門医!
2020/08/29
おうち時間が長い今、おやつの頻度が増え子供の歯の健康を気にするパパママは多い。歯の定期検診も行きたいけれど、泣いたり、わめいたりで歯医者さんに行かせるのも大変……。そんな時、小児歯科専門医が頼りになる。あなたはその存在を知っていただろうか?
おうち時間が長い今
ケアも大切!
コロナによる外出自粛で、子供が家にいる時間が増えたことだろう。外出できないのを我慢させるために、仕方なくお菓子を与えたりゲームをするのを容認しているパパママも多い。
実際に「子供が家にいる時間が増えたことで、お菓子をあげる回数が増えたか」をアンケート調査したところ、6割以上が「増えた」「少し増えた」と回答したという。この調査は医療法人社団桜翔会 桜堤あみの歯科が小学生以下の子供を持つ親を対象に実施した。
また「子供の虫歯対策は何をしているか(上位3つ選択)」も尋ねている。1位は「仕上げ磨きをしてあげる」、次いで「定期検診に通っている」、「フッ素塗布をしている」「食事の後は必ず歯を磨かせる」と続いている。
ここから多くのパパママたちが、子供の歯に気を配っていることがわかる。
子供にとって
歯医者さんは怖い
こうした日常のお手入れもしながら、定期的に歯医者で診てもらうことも大切。しかし大人が通う歯科医に子どもを行かせるのは、簡単ではない。小さい子を持つパパ、ママであれば共感できるかも。調査でも「子供を歯医者に通わせるのは大変か」を訊いているが、過半数が大変だと回答した。
調査に協力したパパママからはこんな声が。
・イヤーと足をバタバタして、抑えながらなんとかみてもらえた(30代/女性/京都府)
・歯医者が怖くてよく泣いて暴れていた(40代/女性/大阪府)
・電柱にしがみついて泣き叫ぶ(40代/男性/奈良県)
個人差はもちろんあるが、子供にとって「歯医者=怖い・痛いところ」というイメージは根深いのだ。
もっと早く行きたかった
小児歯科専門医!
そこで頼ってみたいのが小児歯科専門医だ。考えてみると子供は体調が悪い時、小児科に行くが、歯医者は「大人の歯医者」しか選択肢がない場合が多い。しかし実際は子供のための歯医者さんがある。それが小児歯科専門医だ。
小児歯科専門医は小児科の先生のように、子供の立場に立って話しかけたり施術をすることができる。小児歯科の専門技術はいろいろあるが、その一つが「子供の気持ちを理解する技術」なのだ。たとえば
・子どもの生活環境の背景を見る
・子どもに理解できる言葉を使う
・子どもの目線に合わせて話す
・目の前で歯ブラシやバキュームを事前に見せる
・嘘をつかずにその通りの治療を行う
など専門医は、子供の恐怖心や不安に寄り添って、きめ細かい診療を行ってくれる。
子供の不安は会話で軽減
コミュニケーションがまだ上手くとれない子供にとって、歯医者で「怖い」と思うのも不思議ではない。しかしここなら子供がお医者さんと会話できることで安心感が生まれる。
なお2009年の時点で、全国に歯科医師が約10万人いる中で、小児歯科専門医は約1200人(約1%程度)だ。近所に小児歯科専門医の病院があるかどうか、調べてみるといいだろう。先述の調査を実施した、桜堤あみの歯科の網野重人院長も小児歯科専門医。
同院では、「嫌がっている子供には、初めから治療を開始せず、チェアに座って歯ブラシの練習やドリルのタービンを回してお口の中に水を流すだけ、バキュームで唾液や水を吸うだけ、の練習から始める」など、子供に安心感を与える診療に取り組んでいる。
子供自身がしっかりと診療する医師とコミュニケーションが取れれば、不安もかなり軽減するはずだ。
これを機に、近所に小児歯科専門医がいるクリニックがあるか、新しい選択肢としてチェックしてみるのも良さそうだ。