なんと8割のママが「もうママなんてやめたい!」と思っている⁉ あなたは育児の闇に気づいている?
2019/10/13
ドキュメンタリー映画「ママをやめてもいいですか!?」が2020年早春、全国で公開される。累計90万人を動員したドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズの第4弾だ。今作ではママが襲われる育児の闇を描いている。
ママの苦悩を知ってしまった映画監督
多くのママが、実は追い詰められ、孤独でストレスまみれの子育てを行なっている現実がある。全国のパパは気づいているだろうか?しっかりと育児シェアできていると思っていても、もしかしたらママは、パパには言えない大きな苦しみを抱えているかもしれないのだ。産後鬱というワードを知らないパパもたくさんいるくらいだ。
そんなパパの一人だったのが監督の豪田トモさん。「現実を知ってしまった以上、俺がやらなければ誰がやるんだ」そんな思いからこの作品を作り始めた。
8割のママから衝撃の本音!
映画のタイトルからして、多くの人には衝撃的かもしれない。しかし決してインパクトを狙って作り上げたフレーズなどではない。映画製作にあたって、豪田さんが代表を務める株式会社インディゴ・フィルムズは約400人のママを対象に「ママをやめてもいいですか」と思ったことがあるか、アンケートを行った。その結果が下のグラフだ。
出典:「ママをやめてもいいですか!?」公式サイト
なんと約8割のママは「ママをやめたい」と思ったことがあるのだ。「自分も一度はそう思ったことがある」「真っ直ぐに突き刺さる」「母親なら一度くらい考えたことがあるからこそインパクトがある」という声がかえってきたとのこと。あなたのパートナーもそう思っている可能性が高いのだ。
登場人物それぞれが抱える事情
映画に登場するのは……
ナナ:5 歳・6 歳・7 歳の 3 人の子供のママ。パワフルに見えて実は「子育て鬱」で苦しんできた。
ノリコ:産後うつを経験後、新たな命を身ごもり、パートナーとの関係を築き直しながら出産を迎える。
トシエ:高校生の時に母親が蒸発。愛された記憶がなく、子供を抱きしめることができない。
ヒロミ:3歳の時に子育ての辛さから母親が自殺。わが子を育てることで、自身の心を整理しようとする。
ママは彼女らの生き方からなんらかのヒントを得られるだろう。パパもパートナーの現実を知るためにぜひ映画館に足を運んでほしい。
それでも素晴らしい子育て
映画に描かれるのは子育ての辛さばかりではない。子供への愛、子育てできることの素晴らしさもたくさん感じられる作品だ。ただ、現実はママにあまりにも負担がかかり過ぎている。パパがもっと子育てに関われるようになるための条件整備、地域コミュニティの活用、行政の支援のあり方……考えるべき課題はたくさんある。まずは多くの人が、子育てに闇がある現実を知るべきだろう。そのためにも、「ママをやめてもいいですか!?」をぜひ観て、どう受け止めたか、周りの人にも話してほしい。