手をあげるのは厳禁!子供も納得する効果的な叱り方はコレだ!
2018/02/26
言い訳を受け止めれば
説教が伝わりやすくなる
大人社会では「いや、そこはちょっと違うんですけど……」と思っても、口に出さないほうが身のためだ。上司や仕事の相手に多少誤解されようとも、その場は穏便に済ませることが結果的には賢い選択だからだ。しかし、子供に「言い訳するんじゃない!」と言ってしまうのはちょっと待ってほしい。
子供からしてみれば、親に話しすら聞いてもらえないことは絶望的なこと。「この世に正義はない」と思ってしまうだろう。それに、自分の言い分も聞いてもらえないで、一方的に叱られるのでは、子供だって納得のしようがない。自分の話を理解してもらえたという安心感があってこそ、初めて相手の言うことも理解しようという気になれるもの。
大切なことを伝えるためには、子供の「言い分」を「言い訳」だと決めつけず、しっかりと受け止めてやることも大切なのだ。子供が子供なりの稚拙な理論で言い訳を始めたら、そっとiX-MENに変身して、静かに耳を傾けよう。筋が通っているところには「それはその通りだね」と相槌を打てばなお良い。「理解してもらえた」と感じれば、子供の顔は晴れる。そこから大切なことをゆっくりと伝えればいいのだ。
※ありがちなNGパターン
・「言い訳はしないの!」と遮ってしまう
→言いたいことも言わせてもらえない状態では相手の話を聞く気にはなれないもの。まずは聞こう。
・「嘘をつくんじゃない!」と決めつけてしまう
→子供は得てして意図して嘘をつこうとしているわけではないので、そこにあまり怒らない。
・「泣くんじゃない!」と追い詰めてしまう
→まだ感情のコントロールができない子供にすぐに泣き止むことを求めるのは少々酷。
文/KOTARO KITA
FQ JAPAN 2012年 SUMMER ISSUE vol.23 より転載