「僕は候補58園をExcelにまとめました」パパこそ”保活”に参加しよう! 200日間のリアル保活レポート
2019/07/19
11~12月
いよいよ英断のとき
最終的に9園に申込
認可外への申込時、手紙を添えるといいと聞く。しかし、恐怖感・欠乏感・飢餓感を煽る広告手法「恐怖訴求」は悲壮感があって裏目に出る可能性も……。
いよいよ11月末に迫った認可の申込を目前に迷う。認可は絶望的と知りながらそれでも申し込むか? 早めに入学金を払ってしまえば枠を確保できる認可外もあるがどうする? 認可外はどこを第一希望にするか?
「僕たち夫婦の体験をお話しすると、保活にはテクニックと呼べるようなものは、ほぼありませんでした。育休で時間が確保できた分、不器用な僕たちでも地道に情報収集することに集中できたのです。結局は見学したりなど、足で稼ぐばかりでした」。
2月上旬
結果通知が届く
認可6園すべて落選。0歳児クラスの定員8名に対し123人の希望者が集まった園は、指数の高い順に並べると魚返家は94位だった!
2月上旬に、認可の結果通知が届くも結果は全敗。3園の認可外の1つから断りのメールが届き、いよいよあとがない。妻の育休を延長するか……と半ば諦めていたところへ1本の電話が!
3月下旬
どんでん返し!
「通わせていた先輩たちからすごくいいよと聞いていた認可外の保育室からのオッケーの返事でした。しかも認可よりも保育料が安い!」
魚返家の保活はこれにて一件落着――と思いきや、3月下旬。第1希望だった認可園に1名分空きが出たという区からの驚くべき電話が。一瞬心が揺れたが、丁重にお断りする。
「認可こそベストという先入観から僕たちはすでに自由になっていたのです」
情報を共有して温度差ゼロでママと二人三脚で楽しめる「保活」。パパも参加してみてはいかがだろうか。
<保活でパパも活躍できるポイント>
●デスクワークしているパパの活躍の場
●授乳はできないが情報収集ならできる
●保育園候補リストをサクッとExcelで作れる
●情報の比較・分類・精査は得意
保活をするパパへのメッセージ
「妻の妊娠中、産婦人科での検診に一緒に行くように、保育園の見学も夫婦で一緒に行くといいですよ。夫婦の絆が深まります。もし長い育休がとれなくても、保活のために父親が育休2週間とる、みたいなこともアリだと思います。」
保活リアル語り人
うがえり・ようへい。(株)電通 コピーライター。1981年東京生まれ。2017年夏、入社15年目、結婚生活8年目に父となり、約半年間の育児休業を取得。育休中の様子を会社のニュースサイト「ウェブ電通報」に連載。育休体験記を1冊にまとめた『男コピーライター、育休をとる。』を大和書房より刊行。
Illustration >> DAUSUKE KITA
Text >> MIKAKO WAKIYA
FQ JAPAN DIGEST VOL.49より転載