時事・コラム

体罰で押さえつける子育てをしていない? 一切の体罰が法律で禁止される!

親が子供に体罰を加えることについてどう考えるだろうか。児童虐待防止法の改正案が昨年6月、国会で可決され、この4月に施行される。子供への“一切の体罰”が法律で禁止されるのだ。また、厚労省は子供への暴言なども虐待とみなす指針をまとめた。パパママは子供のしつけについて改めて考え直さなければならない。

何が体罰に当たる?

法改正の背景には子供が虐待死する悲しい事件が相次いだことがある。子供を追い込んだ保護者たちは「しつけのつもりだった」と供述していた。

改正法では一切の体罰が禁止される。どのような行為が体罰に当たるのだろうか。厚労省は「身体に苦痛、不快感を与える罰」と定義している。

また、「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」で示し了承された指針では、次のような行為が体罰に当たるとされている。

●注意しても聞かないので頬をたたく
●いたずらしたので長時間正座させる
●友達を殴ったので同じように殴る
●他人の物を盗んだ罰で尻を叩く
●宿題をしないので夕ご飯を与えない

いかがだろうか。そこまで禁止されたらしつけができない、と感じるパパママもいるのではないか。

言葉の虐待にも要注意

身体的な体罰をしなければいいというものでもない。同じ指針では、以下のような言動は虐待や人権侵害に当たるとしている。

●冗談で「生まれてこなければよかった」と存在を否定する
●きょうだいを引き合いにダメ出しや無視をする

改正法には児童相談所の強化も盛り込まれている。法に罰則規定はないが、不用意な発言が虐待とみなされ児童相談所の案件になることも起こり得るのだ。

識者の中には改正の実効性に疑問を呈する声もある。一方で虐待に至らなくても、しつけのつもりで行ったことが、子供の心に深い傷を残してしまうことも多い。近年よく耳にする「毒親」の振る舞いがそれだろう。

法案成立前に行われたANNの世論調査では、親の体罰を禁止することに6割が賛成している。

民法改正もひかえている

民法では親権者に子供を懲戒する権利を認めている。この懲戒権についても、改正児童虐待防止法施行後2年をめどに見直すこととされた。懲戒権の規定削除が今後議論になっていきそうだ。こうした動きが、子供が犠牲になる悲しい事件をなくすのにつながることが望まれる。

パパママはこれを機に、子供のしつけについて改めて考えてみよう。まずは、パパとママで子供にどう向き合うか話し合ってほしい。また、パパママともに、子育てについて相談できる相手を確保しておくことも重要だろう。

子供にしつけをするときには、言葉で伝えたり見本を示すなど、子供のレベルに合わせて、本人が理解できる方法で伝えることが鍵だと考えられる。

DATA

厚生労働省


Text:平井達也

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