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インタビュー

窪塚洋介、第2子誕生を控え今、想うこと

家族が日々を楽しむために
骨身を惜しまない

自分のやりたいことに蓋をしない。その生き方を示すことは、子育ての場においても同様だ。

「上の子はもう中2だから、〝部活に入る、辞める、そういうことも含めて全部、お前がどうしたいか、自分で決めろ。お前が本気で決めたことは、すべて応援してやる〞っていうのが、子育ての基本スタンス。

だから、友達がみんな塾に行ってるから行きたいっていうのは、うちでは通らない。中途半端な気持ちで行ったって、家で勉強しないやつが塾行ってもやらないだろうし、学歴がいいからって楽しい人生を送れるわけでもない。だったら、塾行ってる時間に友達といっぱい遊んだほうが、人生の大切なものが見つかると思うしね」。

長男の母親である前妻と、再婚した現在の妻、全員一緒に家族旅行に出かけた様子がインスタグラムにアップされて世間では騒がれたりもしたが、その行動の裏には、親としての深い愛情が横たわっていた。

「前の嫁と今の嫁が、俺ナシでも遊ぶくらい仲が良ければ、子供は気を遣わずにどっちにも会えるでしょ。そういう環境にしたかった。

友達からは、別れた嫁とも仲が良いことを茶化されたりもするし、その場では笑って流すけど、俺は俺なりに、別れたあとも仲良くやっていけるように陰で努力をしたんだよね。子供にとって何が最善かを考えれば、やるべきことは明確でしょ」。

「家族全員が楽しんで生きる」は
窪塚家の信念

3・11や離婚の前後で子供と離れて暮らした時期もあるが、今は親子3人暮らし。本格的な夏を迎える前に、新しい家族が増える予定だ。

「小さい子の子育ては忘れちゃってることのほうが多いけど、三つ子の魂百までで、3歳になるまでは、うんちをもらそうが、皿を割ろうが、全部褒めて育てようと思ってる。

あと、俺が今気をつけているのは、本人の力を信じること。精神と身体は親が育てなきゃいけないけど、魂的には自分たちよりも成熟した魂がやってきている時代だと思うから、ひとりの人間としてきちんと扱うようにしないとな、って。まぁそれは、長男も一緒だけど」。

13歳になる長男は、新しい命の誕生を心から楽しみにしているという。

「目線がもう大人のほうに向いてきているから、子供同士のジェラり合い(=ジェラシー)とも無縁だし、『俺が面倒を見ててあげるから、パパと優香ちゃんは遊びに行ってきていいぜ』みたいな感じで、立ち位置は完全に大人寄りですよね」。

大人も子供も、家族全員が楽しんで生きることは、窪塚家の信念だ。

「家では基本、ずっと笑ってます。日常の些細なことで少し声張って『いい加減にしろよ』っていうことはあっても、怒ることはほとんどない。

もうすぐうちにやってくる新人も、生まれてきたことを全開で楽しませてあげたいし、いつも幸せでいてほしいから、そう思わせられる準備はしっかりしないとなって気を引き締めてはいる。けどそれは、俺が俺の人生を生きるのと同義だから、難しいことではないんだよね」。

PROFILE

窪塚洋介

YOSUKE KUBOZUKA
俳優。1979年、東京都生まれ。1995年に俳優デビュー。主な出演作に、ドラマ『GTO』(’98)、『池袋ウエストゲートパーク』(’00)、映画『GO』(’01)、『ピンポン』、『凶気の桜』(’02)など。今年、『沈黙─サイレンス─』にて、ハリウッドデビューを果たした。2006年より卍LINE名義で、レゲエアーティストとしても活躍。2003年に結婚して長男が誕生。2012年に離婚。2015年末にレゲエダンサーのPINKYと再婚。2017年初夏に第2子が誕生予定。

 映画『アリーキャット』7月15日(土)より、
テアトル新宿ほか全国ロードショー

元ボクサーで警備員のマルこと朝秀晃(窪塚洋介)は、行方不明になった愛猫のマルを探しに保健所へ行き、そこでマルを譲り受けたばかりのリリィ(降谷建志)に出会う。互いに自分の猫だと主張し合う2人だったが、なぜか意気投合。マルがシングルマザーの冴子(市川由衣)のボディガードを引き受けたことから2人は事件に巻き込まれ、危険な組織に追われることになる。7月15日(土)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー
配給:アークエンタテインメント
公式サイト:映画『アリーキャット』公式サイト


Photo » NATSUKI MATSUO(OHKAWA NAOTO Photography.inc)
Text » YUKI IMATOMI
Hair&Make » SHUJI SATOU(botanica)

FQ JAPAN VOL.43(2017年夏号)より抜粋

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