仕事と子育ての両立を学べる両親学級とは?企業が取り組む「働きやすい職場つくり」
2025/01/25

各自治体や産院などが開催する両親学級のほか、企業が開催するものもあり、育児と仕事の両立を考えるきっかけになります。企業によっては、配偶者の参加ができるものもありますので、是非参加してください。さらに、「くるみんマーク」認定企業なら、育児支援制度が充実しています。
1. 仕事と子育ての両立を学ぶ企業版両親学級に参加しよう
2. 子育て期の就職・転職は「くるみん」マークに注目
仕事と子育ての両立を学ぶ
企業版両親学級に参加しよう
パパ・ママになる方が妊娠中の生活から出産・育児について学ぶ場として、両親学級というものがあります。各自治体や産院などが開催し、妊娠期や出産直後の育児に焦点をあて、主に出産直後の育児のコツやヒントを学ぶ場を提供しています。一方で、企業が開催する企業版両親学級は、パパ・ママで協力して育児をするために、育児休業の取得の必要性や働き方、家庭内での役割分担など、仕事と家庭の両立のための知識を学び、考えるきっかけとするものとして、企業が開催するものです。
企業によっては、仕事と家庭の両立のために、家族の理解も重要であると考え、自社従業員だけではなく、他社に勤務する配偶者も参加可能としている場合もあります。ご自身や配偶者の勤務先で開催される場合は是非参加してください。
また、厚生労働省委託事業「イクメンプロジェクト」では、WEBサイト上で企業向けセミナー動画や開催マニュアルを掲載するなど情報発信を行い、企業が主体となって企業版両親学級を開催することを推奨しています。
子育て期の就職・転職は
「くるみん」マークに注目
職場の子育て支援に関する情報の1つ「くるみんマーク」を知っていますか?
次世代育成支援対策推進法に基づき、子育て支援に関する認定基準を満たした企業が「子育てサポート企業」として認定(くるみん認定・プラチナくるみん認定・トライくるみん認定)を受け、表示できるマークです。認定要件には男性の育児休業取得に関する基準も設けられています。
認定企業の情報は、仕事と家庭の両立に関する企業情報を掲載している厚生労働省のWebサイト「両立支援のひろば」で確認いただけます。2025年4月から従業員300人超の企業に対象拡大となる男性の育児休業等取得率の公表義務についても、既に対象の1000人超企業の多くがこのサイトを活用して情報を公表しています。
現在、4481社※の企業が認定を受けており、そのうち、さらにレベルの高い基準をクリアした「プラチナくるみん」も約630社※認定されています。
子育て支援に積極的に取組む企業は、従業員の多様性を尊重し、子育て世代以外の従業員も働きやすい職場であるとも考えられます。就職や転職の際は、くるみん認定の有無にも注目してください。
※2024年3月調べ
くるみんマーク
仕事と家庭の両立の取組を支援する情報サイト
両立支援のひろば
仕事と育児の両立に関する支援制度についての情報や先進的な企業の取り組み事例などの情報を掲載。育児休業取得率の公表企業も検索ができる。
HP:ryouritsu.mhlw.go.jp
イクメンプロジェクト
NEWS ホームページリニューアル!
厚生労働省委託事業「イクメンプロジェクト」では、男性の育児休業取得、育児参画促進のため、プロジェクトホームページで企業や従業員のみなさまに向けたセミナー情報やお役立ち情報を発信しています。本年10月にホームページをリニューアルし、掲載情報など見やすくなりましたので、ぜひ一度ご覧いただき、パパ向けの情報収集等にご活用ください。
まとめ
●両親学級への参加はパパ・ママになる第一歩。
●子育て支援に積極的な企業を見分ける指標に「くるみん」マークを活用しよう。
PROFILE
厚生労働省 雇用環境・均等局
職業生活両立課
FQ JAPAN VOL.73(2024-25年冬号)より転載