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【イベントレポート】「未来の給食」のお味はいかに?園児と考える2050年問題

近年、地球温暖化や食料問題が深刻化している。そんな中、子育て支援サービス事業を営むライクキッズでは、未来を担う子どもたちが食の大切さや持続可能な社会について学ぶ食育イベント「子どもと一緒に考える”未来の給食"とは」を開催。食育とSDGsをテーマに、園児たちが楽しく学ぶ様子をお届けする。

<目次>
1. 食育の専門家が語る未来の食への展望
2. 2050年の食卓は?子どもたちが描く未来のメニュー
3. 「今できる未来の給食」を実食
4. 未来の食卓を彩る、子どもたちの笑顔

 

食育の専門家が語る
未来の食への展望

8月1日(木)、横浜市戸塚区のにじいろ保育園戸塚駅前で、食育とSDGsをテーマにしたイベント「子どもと一緒に考える”未来の給食”とは」が行われた。4歳と5歳の園児22名が参加し、植物由来食品を提供するブランド「2foods」との協力のもと、子どもたちに食の未来を考える機会を提供した。「未来の給食」の実食もあり、子どもたちの興味は尽きない様子だった。

イベントは園長先生の挨拶で幕を開けた。「みなさん、おはようございます。今日は特別な日です。私たちが毎日食べているお料理が、未来ではどんな風に変わっていくのか、一緒に考えてみましょう。食べ物は私たちの体を作るだけでなく、地球の未来にも大切なんです。今日は楽しみながら、たくさんのことを学んでくださいね」。園長先生の挨拶は、子どもたちの好奇心を刺激するのに十分。この言葉に、子どもたちは目を輝かせ、わくわくした様子で頷いていた。


続いて、栄養士さんが2050年問題について、子どもたちにもわかりやすく説明する。「みんなが大人になる頃には、世界の人口が今よりもっともっと増えるんだって。そうすると、みんなが食べる食べ物が足りなくなるかもしれないんだ」と話すと、子どもたちは真剣な表情で聞き入っていた。


次に、植物由来食品を展開するブランド「2foods」のPR担当、飯島さんが登場。「みんな、お肉や卵って好き?」と問いかけると、子どもたちは元気よく「はーい!」と答える。「実は、お野菜からも同じようなおいしい食べ物が作れるんだよ。例えば、大豆や豆腐を使って、お肉のような食感のものが作れるんだ」。


そして、実際に植物由来の食材をいくつか見せながら、「これ、何に見える?」とクイズ形式で子どもたちに問いかけました。子どもたちは興味津々で、「えっ、本当にお肉じゃないの?」「すごーい!」と驚きの声を上げていました。「お肉じゃなくても、お野菜からできた食べ物でも、おいしくて体にもやさしいんだよ。それに、こういう食べ物を選ぶことで、みんなが大人になったときの地球を守ることができるんだ」という言葉に、子どもたちの目が輝き、中には「食べてみたい!」と声を上げる子もちらほら。

2050年の食卓は?
子どもたちが描く未来のメニュー


そして、子どもたちの楽しい「未来の給食」のお絵かきタイム。子どもたちの想像力は無限大!虹色のピザや、車が走っているカラフルなピザなど、ユニークなアイデアがたくさん生まれた。「わぁ、すごい!」「おもしろーい!」と、お互いの絵を見せ合う子どもたちの笑顔が印象的だった。

「今できる未来の給食」を実食


お絵かきの後は、いよいよ「今できる未来の給食」の実食だ。メニューは、プラントベースエッグを使ったオムライス、エバーチキンナゲット、チョレギサラダ、豆乳コーンスープ、そしてデザートにオレンジ。「待ちきれない!」「お腹へったー」と、子どもたちの声が上がる。

「いただきます!」と同時に、「やっと食べられる!」という声も。最初は少し戸惑っていた子どもたちも、一口食べると「おいしい!」「ふわふわだね」と笑顔になっていく。特に、植物由来の卵「エバーエッグ」や「エバーチキンナゲット」を味わった際には、「本物のお肉と変わらない!」「こんなにおいしいなんて驚き!」と、子どもたちの歓声が上がった。植物由来の原材料を使っておいしさを追求したものであることを知り、子どもたちは食に対する新たな発見をしたようである。食事の後、園長先生が「こんなの食べたよって、パパやママに教えてあげてね」と声をかけると、子どもたちは嬉しそうに頷いていた。

未来の食卓を彩る、
子どもたちの笑顔


2050年まであと約25年。今回のイベントに参加した子どもたちが大人になる頃には、世界の人口が97億人に達すると言われている。食料需要も今の1.7倍になるそうだが、異常気象や農業人口の減少で、食料不足が心配されている。そんな中で注目されているのが、今回紹介された植物由来食品。牛や豚、鶏などの代わりになるタンパク質源として期待されている。子どもたちが実際に食べてみて「おいしい!」と言ってくれたのは、とても心強いことである。将来、彼らが大人になった時、今日の経験を思い出して、食料問題の解決に貢献してくれるかもしれない。そんな希望を感じさせてくれる、素敵なイベントであった。未来の食卓はどんな姿になるのだろうか。子どもたちが描いた虹色のピザが、本当に実現する日が来るかもしれない。


文・写真/竹治 昭宏

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