「認可保育園」と「認可外保育園」の違いは？知っておくべき“保活のキホン”

2019/07/05

保育園は子供が1日の大半を過ごす大切な場所。4月入園を考えるなら、計画的に情報収集・見学・準備をこなしていく必要がある。そのためには知識が必要だ。認可保育園と認可外保育園の違いをきちんと理解できているだろうか。まずは保活のキホンを確認しよう。

認可保育園と
認可外保育園の違い

認可保育園とは国が定めた認可基準をクリアした園のことだ。認可基準には、施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理などがある。また、認可保育園は国からの補助金によって運営されていて、「私立」や「公立」という区分も存在している。

自治体が運営しているのが、「公立」で、起業やNPO法人などが運営するのが「私立」だ。保育料は基本的に各家庭の所得税納税額によって区市町村が制定して徴収される。入園手続きは区市町村に申請し、決定は各市町村が行う。

一方、認可外保育園は国に認定されていないが、それを補う特色ある保育をする園も多い。例えばベビーホテルや企業内保育室、院内保育室など、園によって様々だ。夜間保育や休日預かりなどのニーズに対応する園もある。認可外保育園は原則、園が自費によって運営し、入園手続きや入園決定も園が行う。また、保育料は園が徴収する仕組みだ。

ちなみに認証保育園という東京都独自の制度があり、こちらの保育料は園が制定している。

4月入園の申込から
入園までのスケジュール

認可園の場合は次が基本の流れ。

●10～12月「自治体に申込」
●1～2月「入園選考」
●2月上旬「選考結果の通知」と「二次募集開始」
●3月上旬「二次募集選考結果通知」
●2～3月「入園内定」と「面接・健康診断」→「入園決定」
●4月「入園」。

どんな書類が
必要なの？

自治体によって形式や名称は異なるが、必ず提出するものは4つ。
①「支給認定申請書」
②「入園申込書」家族の状況・保育を必要とする理由・希望する保育園（魚返氏が住む区の場合は第30希望まで）・入園を希望する期間、入園後の送迎をする人の氏名、別居の祖父母の状況、父母の勤務状況（疾病や傷害、就学、介護、求職など）
③保育を必要とする理由
④保育料決定のための税資料

嘆願書の
効果はある？

よく言われている嘆願書とは、正規の書類以外に「保育所に入れないと困る事情がある！」と個人的に申し添える手紙のこと。基本的に、認可園の申込時に必要になる書類セットには「嘆願書」は存在しない。もちろん嘆願書が選考結果に影響することはないとされる。ただし、認可外は、選考基準が園ごとにあるため、場合によっては効果的なテクニックだとされている。

基準指数と
調整指数

東京都のある区の場合の指数は、週5日以上勤務し、かつ週40時間以上の就労を常態「50」、週5日以上勤務し、かつ週37時間以上の就労を常態「45」、週5日以上勤務し、かつ週35時間以上の就労を常態「40」と続き、調整指数例がひとり親（同居親族がいない場合）または父母不在は「＋20」、父母どちらかが単身赴任なら「＋3」、就労実績が1年以上で「＋2」など。逆にマイナスにされるケースもあり、兄弟姉妹または卒園児であっても保育料の滞納があれば「－20」となる。