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幼児からの“二輪車のススメ” 子供の「好奇心」を刺激するストライダー

1歳半から乗れて、世界中で大人気のランニングバイク・ストライダー。なぜ、子供たちはストライダーに夢中になるのか? “二輪車の魅力”を熟知し、子育て中のパパでもある3人が語るスペシャル座談会!

座談会メンバー


岡島 和嗣(写真右)
ストライダージャパン(株式会社Ampus)代表取締役。2児の父。
自身の子育てをきっかけとしてストライダーを日本に広め、幼児の外遊びを激変させた。根っからのバイク好き。

根本 陽平(写真中央)
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン 営業本部 パブリック・リレーション部 広報課 チーフ。2児の父。
2003年に入社し、ホンダ2輪のカスタマイズや、モータースポーツ事業などを歴任したのち、現在は広報を担当。自身はもちろん、子供2人もバイクが好きで、休日にはサーキットへ遊びに行くことも。

井手川 直樹(写真左)
BICYCLE CAST株式会社 代表取締役。4児の父。
MTBチームKONA RACING/STRIDER所属。16歳でダウンヒル全日本選手権優勝。ナショナルチャンピオンにも輝くなど、MTBチーム監督兼ライダーとして活躍中。MTBの普及活動にも熱心に取り組む。
 



リスクが無いことこそ
逆に「最大のリスク」

岡島 井手川さんがMTBに乗り始めたきっかけって、何ですか?

井手川 僕の原点は、子供の頃に友達と自転車に乗っていたこと。そして誕生日にMTBを買ってもらって、ハマりました。近くのショップに通うようになって、その紹介で大会にも出場しはじめたんです。

根本 私も、学生時代にバイクショップの紹介で、オートバイのローカルレースに参加していた時期があります。最近は、そうしたショップが減っているように感じますね。

井手川 二輪のコミュニティーは、SNSで検索すれば色々とヒットするけど、そこへ飛び込んでいくのはハードルが高いですよね。

根本 その点、子供は公園などで、知らない子でもすぐ友達になれる。子供の特権かもしれません。

岡島 確かに、友達の影響で成長したり、のめりこむことは多いですよね。ストライダーの大会に、普段あまり乗りたがらない子供を親が連れてくることがあるんです。そんな子も、まわりの子供がみんな乗っているのを見ると、進んで乗るようになったりしますから。

井手川 僕がMTBを続けてきた理由の1つも同じで、まわりに「カッコつけたい」からかもしれません。ストライダーに乗っている子供も、根底は同じだと感じます。転んでも、親をはじめ、みんなの見ている前でカッコつけたいから、立ち上がってまた走る。カッコつけたい気持ちが、転ぶことの恐怖心に打ち勝つ、と。

根本 ストライダーは、カッコつけたいとか、そういう子供の「好奇心」や「ヤンチャな心」を刺激する乗り物なんですね。二輪は自立しないので、自分でバランスを取らなければなりませんが、子供の成長に役立つ面もある。バランス感覚が養われますから。

井手川 逆に三輪車は自立するので安全に見えますが、バランス感覚は養われづらいかもしれません。それと、曲がり方も大きく違います。二輪車の操作方法は極めて本能的で、曲がりたい方向に体重を移動するだけ。対して三輪車の場合、体重移動では曲がれないのでハンドルを切るしかなく、ハンドルを切るとその反動で体重は逆方向に移動してしまう。

岡島 操作感覚が正反対だと。

井手川 はい。二足歩行と同じで、二輪走行も理論的には高度ですが、生まれ持った人間の感覚からすると実は極めてシンプル。では、なぜ子供は自転車に乗るときに苦労するのか? それは、三輪車や補助輪付き自転車に慣れてしまっているだけなんです。バランスの取り方が真逆の乗り物に慣れてしまうと、自転車に乗るときに苦労するのは当たり前です。

岡島 同じように、ストライダーに乗る前に三輪車に乗っていた子供も、やはりストライダーに慣れるまで時間がかかります。あと、ストライダーって転ぶ練習をするのに最適なんですよ。三輪車は転びにくい構造になっている分、意図できない向に転びます。その点、二輪車は転ぶ瞬間に「転ぶ」ということを察知できる。つまり転ぶ動作が自然なんです。ストライダーは自転車と違って重量も軽く、重心も低いので、ダメージも少ない。転ぶリスクはあるけど、転んだときのリスクは小さい。

根本 転ぶって、大事だと思います。転んだときのとっさの回避行動や、反射神経を鍛えるためにも。

井手川 子供の仕事は「遊ぶこと」ですが、大人のビジネス世界と同様にすべてのリスクを取り去ってしまったら成長も得られません。ただし大きなリスクを避けるのは大事なことです。そのためにストライダーには「公道走行禁止」「ヘルメット着用」「保護者監督」という安全ルールがある。ストライダーはルールを守って遊べば安全ですが、そのルールの必要性を子供に教えていくことは親の役割です。

岡島 最近は上手に転べない子供が増えているという話を聞いたことがありますが、ストライダーにどんどんチャレンジして、時には転んで、小さい頃から、上手な転び方を身につけてほしいですね。

根本 そうは言っても、転ぶのは誰でも怖いもの。怖がりな子供をストライダーに乗せるために、何か良い方法はあるでしょうか。

井手川 僕の子供も怖がりで、最初はなかなか乗りませんでした。気をつけたのが、無理にやらせないこと。そして、成功したら褒めてあげることかな、と思います。

岡島 ストライダーには「小さな成功体験」がたくさん詰まっています。立ったまま進む、シートに座ってお尻でバランスをとって進む、両足を離してバランスをとる。小さなステップをたくさん踏んで、自由に乗りこなせるようになっていく。

井手川 その成功体験の積み重ねが、子供の大きな財産になるんですね。

自分で自由に操れる
二輪の魅力を子供にも

根本 二輪の魅力の1つが、自分の身体全体でスピードや、風を感じられるところだと思います。バイクで走ると、季節や、その土地の匂いまで感じられる。「快適な乗り物」ではないかもしれないけど、だからこそ目的地に着いたときの達成感や、景色の美しさが、より強く心に残るんです。

岡島 「人馬一体」という言葉がありますが、二輪は自分の身体と一体のような感覚を得られるのも魅力ですよね。自由に、自分の思いのままに操れる。あと「これがあればどこにでも行ける」という、相棒のような感覚も。ストライダーでも、ぜひそんな自由な感覚を感じてほしいですね。

根本 ストライダーは、子供の運動神経を育むことができる。単なる乗り物ではなく、スポーツのような感覚ですね。また、親がしっかり注意しながら遊ぶことで、交通ルール、ひいては社会のルールやマナーを学べるのも、魅力だと思います。
 



DATA

STRIDER Baby Bundle
(ストライダー ベイビーバンドル)

¥19,800(税別)


0歳の赤ちゃんに、「たっち」ができたら乗れるストライダー。
使用目安:つかまり立ちで歩くことができるようになってから
サイズ(ロッキングベース):699×313×110mm


STRIDER Sport Model
(ストライダー スポーツモデル) 

¥13,500(税別)


「より快適に、より安全に、より長く遊べる」高機能なスポーツモデル。
対象年齢:1歳半~5歳
重量:3.0kg、体重制限:27kgまで


STRIDER 14x
(ストライダー フォーティーンエックス)

¥24,500(税別)


ペダルを装着できて、2つのモードで遊べる14インチストライダー。
対象年齢:3歳半~7歳くらい
重量:5.5kg(ペダルユニット無し)、6.5kg(ペダルユニット有り)
ブレーキ:キャリパーブレーキ(フロント)、バンドブレーキ(リア)

 

問い合わせ

ストライダージャパン(株式会社 Ampus)
TEL:0120-211175
HP:STRIDER:ストライダー


Photo » NATSUKI MATSUO (OHKAWA NAOTO Photography.inc)

FQ JAPAN DIGEST VOL.47より転載

 

Sponsored by ストライダージャパン(株式会社 Ampus)

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