時事・コラム

父親も「産後うつ」になる!? 予防策として”プレパパスクール”が開講

父親が育児に関わるようになり、父親による虐待や育児期の鬱など、新たな問題が顕在化しつつある。その予防施策として新しく動き出したのがプレパパスクールだ。今回は、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんに詳しいお話を伺った。

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父親の心構えを学ぶ
プレパパスクールを開始

FJがファザーリングスクールを始めたのが2009年のこと。当時はイクメンという言葉もありませんでした。それが今では、パパセミナーは全国各地で開催されています。当初はどんな内容にしたものかと試行錯誤しましたが、今では100を越える地方自治体から声がかかり、ノウハウだけでなく人的にも協力できるようになりました。イクメンはブームで終わらず、定着したわけです。



ところが父親が育児に関わるようになって、新たな問題が顕在化しつつあります。それが父親による虐待や、父親の育児期の鬱(うつ)です。

その予防施策として新しく動き出したのが「プレパパスクール」。父親になることで生活は激変しますから、メンタル面の備えが必要です。

親はわが子の幸せを願うものですが、それが子供にどれほど大切なことなのか? 働き方はどうするのか? といった、父親である人にとっては当たり前の心のあり方を話します。それから具体的な実技と知識を伝えます。名付け・抱っこ・沐浴・げっぷの出し方・寝かしつけなどです。今はスマホで調べれば何でも出てきますから、知っている人は知っている。でもプレパパが知っているのは必要な情報のうちの一部でしかない。だから経験者として、必要な事柄を網羅して伝えてあげる必要があります。

プレパパにとって育児情報は、積極的に取りに行かなければ入って来ないもの。そうした状況を徐々に変えて行きたいのです。先日は、佐賀県で「マイナス1歳からのイクカジフォーラム」というセミナーを開催しました。これも、そうした活動の一環。実際に始めてみると、プレパパにイベントの存在を知ってもらうことが難しいことが分かってきました。そこに「イクボス」が一役買うことができると考えています。これからのイクボスには「プレパパをイクメンに育てる」という意識が欲しいものです。

今回は、今まさに話題になっている「ボスジレンマ」と、これから社会的に認知が高まりそうな「プレパパスクール」をご紹介しました。どちらもイクボスにとって見過ごしてはならないテーマです。イクボスたるもの、常に社会に向けてアンテナを張って、社会的課題の解決に向けて貢献したいものです。

PROFILE

安藤哲也 TETSUYA ANDO

1962年生まれ。2男1女の父親。2006年、NPO法人ファザー リング・ジャパン(FJ)を立ち上げ代表を務める。NPO法人タイガーマスク基金代表。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム顧問、内閣府・男女共同参画推進連携会議委員などその活動は多岐に渡る。新著は『「仕事も家庭も」世代の新・人生戦略「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』(扶桑社)


Text >> REGGY KAWASHIMA

FQ JAPAN VOL.48より転載



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