時事・コラム

「母親なら◯◯すべき」理想を強要するダメイクメン

金子恵美議員の公用車での保育園送迎を、週刊誌が「公私混同」として取り上げ騒動になった。ワイドショーの調査でも、公用車使用の是非の意見は半々......。母親の苦労を美化する風土がこの国にはあるのかもしれない。

公用車で保育園送迎
男性なら美談に

公用車を私物化するのはよくありませんが、仕事をするために、公用車を使って子供を保育園に送るのは全然問題ないと私は思います。もしも保育園の送迎を男性議員がしていたとしたら、叩かれるどころかイクメンとしてもてはやされて、取り上げられるのではないでしょうか。

以前私は、料亭で会合するからと言って、それが終わるまで公用車を待機させている政治家を見たことがあるのですが、そちらのほうがよほど問題がある気がします。もちろん、料亭で政治に必要な話し合いをしているのはわかります。でも、食事や雑談など仕事と直接関係ないこともしているはず。でもこちらは全く問題として取りあげられません。金子議員の場合は、育児が絡んでいるから「母親たるもの…」と言い出す人が出てきたのだと思います。金子議員の話題を知り、生きづらさを感じた女性は少なくないはずです。

 

マザコンおじさんが
理想の母親像をつくる

ある大物政治家は「子供が帰宅したときに、母親が手作りのおやつを食べさせてあげる。そんな家庭が理想なんだ」と言っていました。また、ある映画監督は、自分たち兄弟のために一生懸命頑張ってくれた母親に感謝している話をテレビで何度も紹介しています。もちろん、それは素晴らしいことです。でもそういう話をきっかけに世間が女性に対して、子供のために犠牲になるような生き方を求めるのは間違っていると思います。実際、世の中の期待に応える自信がなくて「私には子育ては無理」と、結婚も出産も諦めている女性もいるのです。

日本人が専業主婦で子育てに専念するようになったのは明治以降のことなのに、子供のために犠牲になるような「日本人の母親像」を押し付けるのはおかしなこと。

だからこそ私は、ママになっても生き方を変えない「ギャルママ」が出てきたとき、応援したいと思いました。ママでも髪を染めたりネイルを楽しんだりしたいというメッセージが明快で、とてもパワフルに感じたのです。

ただこれも海外では当たり前で、子供を産んだからといって、子育てのために髪を切ったり、オシャレをしなくなったりする人はいないと思うんですよね。

 

 

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