寝相が悪いのは 脳が休んでいる証拠だった!

2016.12.29up
 

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こども不思議Lab #04
寝相が悪いのは、脳が休んでいる証拠だった!

FQ JAPAN編集部が子供の不思議に迫ります。第4回のテーマは寝相と脳の関係について!

☆睡眠不足の理由

子供の寝相が悪くて夜中に起こされるパパやママは少なくないと思う。顔の上に手を乗せてきたり、寝返りを打つときの頭が鼻に当たったり……。そのせいで親は目が覚めるけれど、子供はぐっすり……誰でも子供のころは同じような具合だったのだろう。でも、「なんで子供は寝相が悪いの?」と疑問は膨らむ。

そこで、睡眠について研究している「睡眠評価研究機構」の代表で医学博士の白川修一郎先生に、子供の寝相が悪い理由について訊いてみた。

☆昼間の活動が原因

白川先生に紹介された書籍『眠りで育つ子どもの力』(東京書籍)によると、子供の寝相の悪さは昼間の活動が影響しているという。日中に運動すると、体に熱が溜まる。睡眠中はこの熱を、手や足などの皮膚から発散して、体の幹部の体温を下げようとするのだそうだ。

そうすると、体と布団が接する面の温度と湿度が上昇し、熱を逃がすために条件反射で寝返りをする。子供が布団の上をぐるぐる転がったり、掛け布団を蹴飛ばしてしたりするのは、このせいなのだ。

☆寝相が悪いのはいいこと?

子供が寝相を崩すのは、深い眠りのとき。脳が休んでいるから、体の姿勢を維持できないのだという。日中の運動量やエネルギーの代謝が活発な子ほど、深い眠りにつくことができるし、その分、寝相が悪くなる。

ゴロゴロ転がっているのは脳をしっかり休ませている証拠なので、脳の健全な発達につながっていると考えていいそうだ。つまり寝相が悪いのは喜ぶべきことなのである。

☆睡眠時に注意すべきことは?

人は年齢を重ねて、運動量が低下し、基礎代謝量が下がってくると、深い眠りの時間が少なくなるという。すると子供のような寝相にはなりにくい。子供の睡眠で心配すべきは、むしろ寝相が良すぎる場合で、日中の運動量が足りないとか、そういう理由があるのかもしれない。

とはいえ、子供の寝相が悪いと隣で寝ている親は大変だ。我が家で息子のダイナミックな寝相に芸術点をつけて楽しんでいこうと思う。

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白川修一郎氏
睡眠評価研究機構代表。国立精神・神経医療研究センター客員研究員・財団法人東京都神経科学総合研究所客員研究員、江戸川大学睡眠研究所客員教授、日本睡眠改善協議会常務理事・日本生理人類学会評議員・日本時間生物学会評議。
※参照書籍:『眠りで育つ子どもの力』(東書アクティブ・キッズ)

Text » TAKESHI TOYAMA

※FQ JAPAN DIGEST VOL.41(2016年冬号)より転載
 

 

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