インタビュー

江口洋介さん「子供の最高の遊び相手でありたい」

俳優であり、プライベートでは2児の父親でもある江口洋介さん。彼が自身の仕事に対する姿勢、愛する家族や我が子への想いを語ってくれた。

最新主演作は社会問題や
父と子の絆を描いた話題作

よき父、よき仕事人でありたい。誰もがそう願うものの、現実は、ちょっとしたボタンの掛け違いで理想と大きくかけ離れていく――。間もなく公開される映画『天空の蜂』で、主演を務める江口洋介さん演じる湯原も、そんな男の1人だ。
「ヘリ設計士である湯原は、仕事に没頭するあまり家庭内がギクシャクし、奥さんともうまくいかず、子供が父親に対して送り続けていた大事なサインも見逃してしまいます。アクションシーンが満載の映画の中で、そんな父と子の関係が事件によってどう変わっていくのか。それが、この作品のひとつの軸になっています」。

1995年8月8日。湯原の設計した超巨大ヘリ〈ビッグB〉のお披露目の日に事件は起こる。ビッグBは、〈天空の蜂〉と名乗るテロリストに遠隔操作により乗っ取られ、犯人の要求をのまなければ、ヘリの燃料の切れる8時間後、原子力発電所に落下する。しかも、ヘリの機内には湯原の息子が取り残されていて……。
「東野圭吾さんの原作を読んだとき、この壮大なストーリーをどうやって映画にするのだろう、と思いました。でも、上がってきた台本に目を通すと、8時間という限られた時間の中でサスペンスを解決していくような緊迫感があり、目の前で、リアルタイムに事件が起きているかのような臨場感を味わえる、極上のエンターテイメント作品になるのでは、という期待感が大きく膨らみました。ハラハラドキドキの展開の中に、原子力発電所の設計士で、本木
(雅弘)くんが演じた三島のセリフが、蜂の一刺しのように効いてくる。また、湯原と三島の関係性や、事件の裏側にある隠された真実など見どころも多く、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっていると思います」。

子供が子供であるうちは
最高の遊び相手でありたい

今回父親役を務める江口洋介さんだが、私生活でもまた高校生の長女と中学生の長男を育てる2児の父だ。そんな江口さんが子育てで心がけてきたのは、全力で遊ぶことだそう。

「振り返ってみると、僕の子育ては子供たちが遊べるようになった頃から本格的に始まったような気がしますね。全力で遊ぶといっても、ある程度教えたあとは、子供ができるようになるまで手出しせずにひたすら見守ることも大事だし、コツをつかんで習得したあとは一緒に楽しむ期間があって、いつか、親元を離れて友達と遊ぶようになっていく。ひと言で遊びといっても、本当に侮れないですよ」。

子供たちの好奇心の芽をつぶさず、興味を持ったことに対しては背中を押す。そして何かを経験して帰ってきたら、徹底的に話を聞く。それが江口さんの子育てスタイルでもある。

「子供たちが『楽しかったぁ』って帰ってくると、『何が楽しかったのか、教えてくれよ』と聞くんです。本当に楽しそうに話しているのを見るとこっちまで嬉しくなるし、子供たちの体験から、過去の自分が感じていたことを思い出したりもしてね。子育ては年を追うごとに楽しくなる一方ですし、子供たちのおかげで、人生は確実に豊かになっていますね」。

この後も、趣味を通した子育て話、『天空の蜂』への強い想いを語ってくれた。続きは、最新秋号の有料版「FQ JAPAN」VOL.36をチェック!

【PROFILE】
江口洋介 YOSUKE EGUCHI
俳優。1968年、東京都生まれ。1987年に『湘南爆走族』で本格的に映画デビュー。ドラマ『救命病棟24時』、『白い巨塔』(いずれもCX)、映画『GOEMON』、『るろうに剣心』などの話題作に数多く出演。近年は、経済ドキュメンタリー番組『日経スペシャル ガイアの夜明け』(TX)で案内人を務めるなど、俳優以外の場でも活躍。連続ドラマ『しんがり~山一證券 最後の聖戦~』(WOWOW)が9月20日より放送開始。来年1月には、映画『人生の約束』の公開が控える。

Photo » NAOTO OHKAWA
Text » YUKI IMATOMI
Styling » TAKASHI KUMAGAI
Hair&Make » MIWAKO TOHYAMA(THYMON Inc.)

<衣装クレジット>
スーツ¥300,000、シャツ¥36,000/ともにTurnbull&Asser(ヴァルカナイズ・ロンドン 03-5464-5255)、タイ¥15,000/fiorio(トゥモローランド 0120-983-522)

※FQ JAPAN DIGEST VOL.34(2015年秋号)より転載

爆薬を積んだ超巨大ヘリが原発に墜落するまで、タイムリミットは8時間。
大切なものを守り抜くために――命を懸けたカウントダウンが、始まる。

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1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリ《ビッグB》が、突然乗っ取られ、福井県にある原子力発電所「新陽」の上空に静止した!遠隔操縦によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は〈天空の蜂〉と名乗り、“日本全土の原発破棄”を要求。従わなければ、大量の爆発物を載せたビッグBを原子炉に墜落させると宣言する。機内に取り残された子供の父親でありビッグBを開発したヘリ設計士・湯原(江口洋介)と、原発の設計士・三島(本木雅弘)は、上空の子供の救出とヘリ墜落の阻止をするべく奔走するが、政府は原発破棄を回避しようとする。その頃、ビッグBと原発を開発した錦重工業の総務課に勤める赤嶺(仲間由紀恵)は、周囲に家宅捜索の手が伸びる中、密かに恋人・三島の無事を祈っていた。一方、事件現場付近で捜査にあたる刑事たちは、ビッグBを奪った謎の男・雑賀(綾野剛)の行方を追跡。聞き込みを続けるうちに、衝撃の真相へと辿り着いていく――

(c)2015「天空の蜂」製作委員会

©2015「天空の蜂」製作委員会

映画『天空の蜂』9月12日(土) 全国ロードショー
出演:江口洋介 本木雅弘 仲間由紀恵 綾野剛 柄本明 國村隼
石橋蓮司 佐藤二朗 向井理 光石研 竹中直人
やべきょうすけ 手塚とおる 永瀬匡 松島花 落合モトキ 石橋けい
監督:堤幸彦 原作:東野圭吾「天空の蜂」(講談社文庫)
主題歌:秦基博「Q & A」(オーガスタレコード/アリオラジャパン)
脚本:楠野一郎  音楽:リチャード・プリン
制作:オフィスクレッシェンド  企画/配給:松竹
公式サイト:www.tenkunohachi.jp


(2015.9.10up)

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