子供の学力低下 CHANGEすべきはまず教師の質!

2015.02.10up
 

皆さんは「教員免許更新制」というものを覚えているだろうか? 教員免許を取得してから10年目の人は、2年間で30時間以上の免許状更新講習を修了しなければならないという制度だ。教員の資質保持を睨んでを2009月4月から開始されているが、いまだに是非がある。そこで今回、鈴木光司さんに熱い改革論を語ってもらった。

教育免許は、教育界の鎖国システム?

学力低下の対策がなされているけど、授業の量より質を上げていかないと。つまり先生の質だよね。日本の教育は、まず解答を教えてその答えを覚えているか試すシステムだけど、それは良くない。物事を突き動かす原理を教えなくては。これは次女の話なんだけど、生物の先生が授業で浸透圧の理論を教えて、テストで「なぜナメクジに塩をかけると死ぬのか」という問題を出したらしい。原理が理解できているかを問う、いい問題、いい先生だと思う。

でも授業の質を上げたいからといって、教員免許更新制は逆効果! 10年に1回、30時間以上講習を受けなければならないってことは、単純計算すると先生の10人に1人が年間30時間授業から抜ける。そうすると、ほかの先生がフォロー→負担の増加→授業の質の低下という流れになるよね。

僕が、授業の質を高めるために一番いいと思う案は、教員免許の撤廃だ。そうすれば、教員免許を持ってないだけで素晴らしい授業をできるかもしれない科学の専門家や編集者、果ては商社マンだって教壇に立つ可能性ができる。つまり、外部の良い人材が流入して先生に向かない人は流出する。その人が先生に適しているかどうかは、国がチェックしなくても各学校が面接時に試験を設ければいいんだから。

本来勉強は子供が自主的にやるもので、先生は勉強に興味を持たせることが重要な役割。ノーベル賞受賞者やミュージシャンが教壇に立ったら、生徒が授業に興味持ちそうでしょ?

<作家 鈴木光司の男育塾>

第一回 モテる男は夫婦関係も円満モテない父親は山に行け!
第二回 子供の才能を伸ばすために、最初から諦めちゃいけないが、見極めは肝心
第三回 「イクメン」を自認するものは”テーマ”を持って子育てすべし
第四回 浮気はボス猿だけに与えられた特権……で、あなたは本当にボス猿?
第五回 「家族のために仕事を犠牲」はうっとうしい子育て中の父親こそガンガン上を目指せ!
第六回 溺愛されれば、子供はポジティブなオーラを放つそういう子がたくさんいればいじめは減る
第七回 「愛のムチ」は「ただの無知」言葉を尽くせばしつけはできる
第八回 危険をシャットアウトするな! 経験を重ねてこそ我が子を守れる
第九回 喋らないのは美徳にあらず “説明力”こそ夫婦喧嘩の特効薬!
第十回 「育休」長すぎると、 ますます少子化が進むだけ!?

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PROFILE
鈴木光司
1957年生まれ。2人の娘を持つDAD。1990年「楽園」(新潮文庫)で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し小 説家デビュー。その後「リング」「らせん」(ともに角川ホラー文庫)が大ヒット。育児の経験を活かし、「少子化への対応を推進する国民会議」「東京都青少年協議会」の委員も務める。10月に最新作「鋼鉄の叫び」が好評発売中。

※FQ JAPAN vol.10(2009年春号)より転載
Photo >> HAYATO IMAI Text >> KENTA SUZUKI
(2015.2.10up)

 

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