「根拠のない自信」こそ、育てよう

2014.06.02up
 

日本の若者は、「人の役に立ちたいと望んでいるけど、そもそも自分に自信がない」という調査結果が発表された。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2501E_W4A520C1CR0000/?n_cid=kobetsu

若者たちの心情を想像するに、これ、泣けてこないか……。人の役に立ちたいという、人としていちばん大事な気持ちは育っている。そのことは誇りに思う。でも、自信がないってどういうことだろう。この結果の根本には、日本人の「自信」に対する偏った価値観があるような気がする。

今回の調査に限らず、よく、日本人は外国人に比べて自分に自信がないとか自己肯定感が低いとかいわれる。そういうことを聞くと、「日本人ももっと自己肯定感をもたなければいけない」と誰もが言う。このようなことを示すデータを引用して、「自己肯定感を高めよう」などという育児書や雑誌もたくさんある。でも、この場合の自己肯定感って、分かりやすくいえば、ほかならぬ「根拠のない自信」ということである。

私は「根拠のある自信」よりも「根拠のない自信」のほうが重要だと思っている。根拠のある自信とは「以前こんなことに成功したから、その延長線上にある同じような事ならできる」という限定的な自信のこと。「以前、こんなプロジェクトを成功させたことがあるから、今度もこのプロジェクトを成功させられる」と思っても、「いや、前のプロジェクトと今回のプロジェクトはこういう点で根本的に異なる」といわれれば、自信の裏付けとなる根拠はなくなる。根拠が無くなれば自信もなくなる。これでは前例がないことには挑戦できない。なんと脆い自信だろうか。

語弊を恐れずいうならば、日本で活躍している外国人って、なんだか自信に満ちあふれている人が多い。でも、そこに根拠があるかというと、たぶん、ない。彼らはただ「自分なら何とかなる」という自己肯定感が高いのだ。ちょっとした障害にぶつかったとき「やっぱりオレはダメなんだ」と思ってそこでやめてしまうのと、「オレなら何とかなるはずだ」と粘れるのとでは結果は大きく変わるはずだ。

 


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