注目キーワード

インタビュー

大久保嘉人インタビュー
休日は息子のサッカー仲間!

いつも背中を押してくれた父
自分も父となった今、思うこと

自身は、父親にどのように育てられたのだろうか。
母親には挨拶やご飯の食べ方、箸の持ち方など、口うるさくしつけられた大久保選手だが、代わりに、昨年亡くなった父・克博さんからは怒られた記憶がないという。

「姉と妹がいて、兄弟の中で男は1人だけだった。姉や妹には厳しい父だったけど、僕に対してはそういう感じではなかったですね。バッティングセンターに行ったり、サッカーをしたり、釣りに行ったり、よく2人で行動していましたね。母が怒ると、それを止めるのが父でした」。

小学校卒業と同時に、地元福岡から、長崎・国見中学へと越境入学した大久保選手。彼の背中を押して国見に導いたのは、息子の才能を最後まで信じた父の〝プロになれるかもしれないんだぞ。懸けろ!〞という言葉だった。

同世代の友人よりも早く親元を離れ、思春期の多感な時期は、家族の代わりに友人たちと過ごし、悩みも彼らと分かち合ってきた。それゆえに、両親とケンカした記憶はほとんどない。

「(親と)言い合えるのっていいですよね」と、父親となった今、しみじみと感じている。自らの3人の子供たちに対し、どんな父親像を示しているのだろうか。

「男同士だから、なんでも言い合える関係性でいたいし、そういう環境を作っていけたらいいなと思います。どちらかというと、僕自身は恥ずかしがって、何も言えないタイプだった。周囲が家族と連絡を取り合っていても、自分から連絡したり、素直に伝えることができなかった。みんなの姿を見てうらやましかったんですよ。だからこそ、自分の子供に対しては、そういう存在であり、関係性でいたいなって思うんですよね」。

01
PROFILE
大久保嘉人
YOSHITO OKUBO
1982年6月9日生まれ。福岡県出身。サッカー・J1リーグ、川崎フロンターレ所属。小学1年生でサッカーを始める。高校時代は名門・国見高校でプレー。2001年C大阪へ加入。04年アテネ五輪に出場。その後、RCマジョルカ(スペイン)、C大阪、神戸、ヴォルフスブルク(ドイツ)、神戸でプレー。10年ワールドカップ南アフリカ大会に出場しベスト16。昨年川崎フロンターレへ移籍。2004年に結婚。小学2年生、4歳、2歳の3児の父。

※FQ JAPAN vol.30(2014年春号)より転載
(2014.5.20up)

FOOTBALL DAD INTERVIEW
5/13 #1 宮本恒靖
5/19 #2 大久保嘉人
5/27 #3 鈴木啓太
6/3 #4 佐藤寿人
6/10 #5 リオネル・メッシ

12

関連記事

育児アイテム名鑑

アクセスランキング

  1. 子供に自信をつけさせるメンタルトレーニング
  2. 男が「父親」に覚醒するための10の処方箋
  3. 1日数時間で!? おむつが外れるトイレトレーニングが凄かった
  4. 子供が親によくする質問ベスト30を紹介「なぜ空は青いの?」
  5. SEXで大事なのは「触れあい」と「思いやり」
  6. 親子のソト遊びの新定番! 多機能フライングディスクがすごい
  7. ペダルが後付けできる! 3歳からのキッズバイク6選
  8. パパになったら絶対に使いたい! 子育てが圧倒的に楽しくなる厳選「父親向け育児アプリ」...
  9. 産後のママはどんな状態? 妻を支えるために知っておくべき『産後ケアの基本』...
  10. 子供が怖い夢を見たらどうする? パパとママがしてあげるべきこと

雑誌&フリーマガジン

雑誌
「FQ JAPAN」

VOL.70 | ¥550
2024/3/8発売

フリーマガジン
「FQ JAPAN BABY&KIDS」

VOL.68 | ¥0
2023/2/29発行

特別号
「FQKids」

VOL.17 | ¥715
2024/2/9発売

お詫びと訂正

  第16回 ペアレンティングアワード